帰国の準備

2016-12-18

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だいたい2年の岬町生活もそろそろ終わり。
ただでさえ慌ただしい12月なのに、一層慌ただしく過ごしています;忘年会、送別会、帰りの飛行機の手配、部屋と研究室の片付け+終わっていない仕事。
ひと段落着いたのが昨日でなんだかぐったりして寝てました。

岬町は夏。暖かくて乾燥していて気候は最高です。
この間、お土産を探しに街に出たら観光客がどっさりいてビビりました。

とある日は岬町の高級ビーチ、 キャンプス・ベイ。
ここのビーチの先に昆布?の群落があって、そこを水中から見てみたいなーと思ってたんです。昆布ユラユラして見えたらきれいそうじゃん?って。
が、行ったら引き潮。冷たい水の中潜っても、塊状になった昆布が揺れているだけで期待とは違いました。後はダラダラして、ビール飲んでおしまい。

 
やっぱり夏でも水温低い

帰りの日程は、調べてみるとクリスマス・イブとクリスマス発のチケットがそれ以外よりも数万円安い。噂には聞いていて、「そんなん寂しいじゃん」と思っていたんだけど、この金額差ならさみしさにお得感が勝り、やりがいすら感じられます。
せっかくだからちょこっと旅行して帰ろうかとも思って、岬町の近くの国大都市を探してみたところ、モ国発の安いのを発見。片道で4.5万、ちょっと前の円が高かったときだったら、4万前後だったはず。

というわけで、もうすぐ岬町から撤退します。モ国人のおっさんたちと車で南アを横断してモ国に移動、ほんのちょっとだけ泊まって、日本に帰ります。

帰ってどうするか?もちろん未定。
数ヶ月は東京/千葉近辺に住む予定なので、楽しそうなこととか、仕事とかあったらこっそり教えてください。

いろいろあった11月

2016-12-05

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しばらくお休みをしていましたが、というのも緊急事態で一時帰国してたから。
ま、いろいろありましたが、大丈夫そうでなによりです。

 
ドバイ空港でかすぎ

あの世界一のビルが空港から見えた

11月末に岬町に帰ってきたら、完全に夏になっていた。

花畑だった原野もカラッカラ

見てみたかったOrphiium frutescens

岬町に帰ってからはみっちり働いています。火事場のバカ力というのか、尻に火がついているというのか、思ったよりも論文書きがはかどってびっくり。俺、やればできるじゃん。

岬町生活ももうちょっとで終わりってことで、机山にも登ってみました。
植物園の裏から登ったことがなかったんで、そっちから。

ダムの近くが砂地でビーチみたいになってた。

 杉が植わってた、びっくり。日本の杉なのか?

アフリカ料理探索は続いています。
ある日はSさんと怪しい一角にあるナイジェリア料理。

スパイシーなビーフシチューとヤムイモ

エチオピア料理にも。前に行ったとこです。

 羊だって。生肉はこれからとるっぽい。

おいしかった。

終わりの見えない・モ国人のおっさんとつるむ

2016-10-25

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ハイレベルな街でワイン・テイスティングとかしていた間に、岬町大学は大混乱を迎えていたようです。スタン・グレネードとか警備員とかそういうので、日本の70年代はこういうのだったのかな?とかね、生まれていなかった過去に一瞬思いをはせてみます。

結果としては岬町大学再び封鎖。
そもそも先生方が半分以上学校に来てないんで、学生もどうしたもんだろうと。岬町大学としては、ネットで授業のビデオや資料を配布してコマ数の不足分を乗り切り、延期するけどテストはやるという方針のよう。

ラジオのニュースを聞いていたら、別の大学は空軍基地でテストをやるところもあるそうで、うーん、それなら警備は厳重そうだなと思ったり。

さて、この反対運動にはうんざりしていてどうでもいいやと思っているんですが、学校にいなかった間に何が起きたのかを把握するために、理学部の対話集会に行ってみました。
テーマは

「カリキュラムの脱植民地化」

退屈でした。

先生と学生のパネルディスカッションでしたが、「脱植民地化した大学の科学教育」が何か知っている人は誰もいなかったみたいです。生物学科でも?ですが、数学科になると???くらいだよね、きっと。
集会では科学の間違いの歴史とか、疑似科学と科学みたいな話していましたが、現在の岬町大学のカリキュラムとは関係が薄い感じでした。

ところで南アの政治はここ数年、特に今の大統領になってから問題が発生しまくり。

Eskom(電気), SAA(南ア航空), SABC(国営放送局)執行部への大統領のお友達指名に怪しい取引、税金を使った豪邸建設とかスキャンダル連発。これに加えて大学が機能停止の今の状態は、南アの白人層にとっては悲しいというより、恐ろしい、国がどんどん堕ちていく感覚のようです。大家さんのおばちゃんなんて泣きそうになるんで、おばちゃんの前では学生運動の話題はNGです。

終わりの始まりか、始まりの終わりかは分からないけど、それでも南アはアフリカの中では圧倒的に先進国。

さ、そんな話はさておき、最近モ国人のおっさんたちと遊んでいます。
仲良かった同級生のモ国人は帰っちゃいましたが、そのつながりでポル語教わったり、ただダラダラしたり。というわけで、ある日Bさんとライオンズ・ヘッドへ。

 パラグライダー、気持ちよさそうだった


自分の限界に挑戦中です

トップレベルの街へ行く

2016-10-24

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岬町に住んでもうすぐ2年。こっちに来るまでは南ア=危ない・襲われるというイメージがあったけれど、身の危険を感じるほどの体験はなく平穏に過ごしてきました。夜にご飯に行ったり、飲みに行ったりすることもあるけど、タクシーを使えば大丈夫。日本と比べると治安が悪いのは間違いないけど、岬町大学の近所に限って言えば伝説になるほど悪いわけではありません。

巷で噂される世界最高峰の街、ヨハネス。今まで出かける用事もなく、用事のないままでいいやと思っていたんだけど、研究発表会があったのでついに出かけることになりました。

本当は電車で行きたかったんだけど、2ヶ月ほど前に予約しようとしたところ、
「席、空いてません。」
との返信。まじで?満席だったのか、電車が休みだったのかはわかんないけど。

というわけで、今回も飛行機で移動。これで南アLCCの3社制覇ですが、特に会社ごとの違いはわかんないです。

 
 kulula.comっていうブリティッシュ・エアウェイズ系列の会社。

ヨハネス空港から市内までは、近代的な電車ハウトレインで移動。

チケットはヨドバシのカード風

さすが南ア

 超きれいで、静か、時間通り

20分くらいでヨハネスの真ん中の駅に着きます。
地球の歩き方は「駅の周りは襲われる覚悟で行くこと」とか、ドラマチックに警告しているわけですが、ハウトレインの出口付近はそれほどでもないっすね。変な人がいるのは岬町の駅と同じですが、完全無視で突破可能です。
(国鉄の方の)駅が大きくて、出口の方向によっては負のオーラがかなり出ていたので、知らずにそっちに出たらどうなるかはわかんないけど。

で、こんな観光客が避けそうな街でも走っています、観光客用赤い二階建てバス
一日乗り降り自由、事前予約で170ランド(1200円)。気分はサファリ。

 ビルがたくさんあって都会

たまにダメなビルがあります

音声ガイド付きで日本語もあって素晴らしいんだけど、この日本語ガイドの何かがおかしい。文法は正しいんだけど、聞いてて混乱する感じ。
何がおかしいのか見極めるために集中してガイドを聞きいてみましたが、機械のように平坦なイントネーション、ぶっちゃけた話や英語的な冗談を丁寧語で説明するの2点が原因のようでした。

アパルトヘイト博物館で途中下車。展示はパネルと映像が中心で、モノは少なかったです。展示はきれいで洗練されているし、多様な視点から解説してあって内容に厚みがありました。
ただ、パネルと映像は英語、パンフレットも英語しかないし、オーディオガイドもないので、国レベルの観光施設でもあるのに非英語話者に不親切な作りだと思いました。
現在進行中の南アの大学の学生運動でも人種問題に言及されることがあるから、タイムリーで勉強になりました。長居するつもりはなかったけど、2時間半以上いて他の場所を観光する時間がなくなりました。

南部アフリカの近現代史を予習していくことをお勧めします。


 見ごたえあった

 金鉱の街で、街のあちこちに行徳富士みたいのがある

本当に大都会

おしゃれエリアにはオープンテラス

まあ、こっちに来てからヨハネス出身・在住の人にもたくさんあっているし、出張に行く人もちょくちょくいるから、言うほどじゃないんだな、というのはわかっていたけど、そうでした。ただ、場所によってはかなりの負のオーラが出てたし、バスのガイドでも

「このバス停では、係員と一緒にバスから建物の中まで移動してください」

って言ってる場所もあったんで、 まあ、それくらいです。観光客を乗せたバスが襲われたりってのはない。

ヨハネスに限らないけど、南アの街はダメなエリアと注意すれば大丈夫なエリアが分かれているから、迷子にならないように昼間行動する分には、リスクはそれほど高くない気がします。

さ、研究発表会はポスター発表だったんで気楽。いろんな発表がありました。

 学会案内バッグに入ってたヘビの資料。
PROっていうヘビ捕獲機が気になる。

驚いたこと:ポスターセッションと同時にワイン・テイスティング
ワイングラス片手にポスターの説明しました

岬町で食べるアフリカ料理

2016-10-09

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岬町の観光地である街中にはアフリカっぽさはそんなにありません。
とはいっても、不法・合法を問わずアフリカ中からチャンスを求めて人々がやってくる南ア。国によってコミュニティーがあったり、なかったりするっぽいけど、ある所に行けばアフリカ各国の料理も食べられるみたい。

おそらく、一番目立つのはナイジェリア料理。人口の多さ、商売への情熱、なんとなく人生前のめりな感じとか、ナイジェリア料理屋が多いのは腑に落ちます。

こんなとこにもあったんだ、と先日入ってみたけどうまかった。
料理待っている間見てたら、ジ国とかDRC人とかの持ち帰りのお客さんが多かったです。
キャッサバのシマと、辛いビーフシチュ、キャッサバの葉っぱのセットで腹いっぱい。

ヤムイモを食べてみたかったけど、ないって言われた。

別の日はDさんにエチオピア料理に連れてってもらいます。エチオピアは食事がユニークで南アとは全然違うのと、主食のインジェラを家で作るのは手間なので、需要があるんでしょう。
場所は岬町の東の郊外。ガソリンスタンドの一角にお店があって、看板なし。知らないと絶対にわからない。

見てのとおりカオス系

お昼を過ぎていたけど、お店はほぼ満席。お店ではエチオピアの教会のありがたいお話しの映像がかなりの音量で流れていました。お客さんのほとんどはエチオピアまたはエリトリア人だと思いますが、テレビを真剣に見ていた人多数。


お店の一角はコーヒーコーナー。一杯7ランド。

 このお店、壁にもテーブルの上にもメニューなし。
 Dさんが店の人と相談して頼んでました。後で聞いたら、

「骨の髄の煮込みを食べたかったんだけど、なかったから羊の焼肉にした」と。

エチオピア料理は奥が深そう。
で、出てきたのがこれ↓

おかず盛り合わせ。下に敷いてあるのは主食インジェラ。

皿は直径40㎝くらいあって2人じゃ食べきれない量で、瓶コーラ2本つけて計95ランド(750円)と相当安い。おかずも多彩で、玉ねぎの甘みのきいた牛肉トマトシチュー、カッテージチーズのようなもの、からし菜の炒め煮、そぼろみたいの、レンズ豆のクミン煮などなど、おいしかったです。
インジェラは「雑巾のような味」と聞いていましたが、ここのは「酸味のあるふわっとしたクレープ」でした。

隣のお兄ちゃんが食べていたのがこれ↓

 生牛肉+真っ赤なソース

これは、インパクトあるなと思って写真撮らせてもらったところ、

「食ってみろ、うまいぞ。」

いい人だなと思いましたが、一発下痢コースだなと思って遠慮したんですが、 

「遠慮するな、うまいぞ。そんなに辛くないから。」

と、なぜか店のマスターまで

「こうやって食べるんだ」 とかお兄ちゃんの料理つまみ食いしだして食え食え言ってきたんで食いました。
思ったより辛くなくって、お肉も新鮮(っぽくって)おいしかったです。お腹もその晩若干不調の兆しがありましたが、大きな問題にはならずラッキー。

なんだか、小旅行気分で面白かったです。
厨房ものぞかせてもらいましたが、インジェラを焼くのは職人芸でした。こういうプロの鮮やかな手仕事を見るのが大好きです。


再開と思ったらまだ閉鎖

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10月3日月曜日の朝、今日は何か起っているかな?と思いラジオを聞いていましたが特に問題なさそう。それでも大丈夫かなとながら学校に行きましたが、いつも通りの様子。
反対派が入り口をブロックしていて、いかつい民間警備会社がいましたが大きな混乱はなさそう。

 
警備員?は大学の意向で基本的に非武装だったそうです

僕も高みの見物

 動画もどうぞ。


反対派の行列を見学に行きます。


 授業に入って、仕事して、次行くぜ!みたいなことをリーダー格っぽい人が言っていた。

何人かは逮捕されてましたが、火曜日も落ち着いていたんで反対運動このまま終わるのかな?と思ったんですが、再燃。
火曜日の午後に反対派が「占拠」(学生自治議員?みたいなのの選挙期間中なので、反対派が私たちは候補者といって居座っていた)していた学生自治会の部屋?みたいなところに警備会社が突入して反対派を追い出したところ、火曜日の夜に何か燃やしたりしていたみたい。

 
燃えた後

 口にガムテを貼って、「私たちは沈黙させられている」的なパフォーマンスをしていましたが、いや、それ、俺の方に言わせてよ、って思いつつ横の階段を駆け上がります。

その後水曜日午後から再び学校閉鎖。ここにきて反対派の数が増えているっぽいです。
でももうね、日に日に反対運動への興味がなくなっていくのを感じます。
研究室の大学四年生には、

 「たぶん、今のリーダー格の学生は20年か30年たったら選挙出てるよ。どっち派かわからないけど、テレビで見て、あー、あの子今こんなことやってんだって思うから。」

とか、冷めたコメントを吹き込んだりしたりしています。
 もともとの性格でしょうか?それともDon't trust anyone over 30という言葉にあるように、おっさんになったからでしょうか?

興味があるのは、反対派の学生は何が背景で・きっかけで戦士になったのかということ。
同じことを思っている人もいて、もっと対話しよう、分かり合おう的な集会ものぞいてみましたが、まず参加者同士少人数で語り合おうって流れになったんですが、積極的な参加は勘弁してってことで退席。

さ、そんな先週とあまり変わらない1週間になりましたが、 仕事の方は大きなハードルを一つ越えました。いやー、これで道筋が見えたね。リモセンの奥深さを学びました。

岬町大学の明日

2016-10-02

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学校封鎖は3週間目に突入しましたが、反対派と大学の対話は平行線のまま。というか、対話は成立しているのだろうか?

そもそも、今回の封鎖は3人の学生の処分をめぐるところから始まりました。
はじめは少人数だったのが、学費の値上げ問題に移り、より多くの人を巻き込んだ運動になりました。が、岬町大学は貧困世帯の学費無償化と裕福でない世帯(世帯収入60万ランド/年=約450万円)への値上げ凍結の方針を発表し、学長も学費値上げ反対といっている今、「学費値上げ反対」とか「貧困層への教育機会を守るための大学教育の無償化」のために学校を封鎖するという主張は支持を得られにくくなっています。
実際、先週理学部が実施したアンケートでは85%程度の学生・教職員が学校の再開を支持していました。

そんなこんなで、岬町大学は来週月曜日からなんとしても学校をあけます宣言。
それに対して反対派は、そんなの認めないとういうことで、明日の学校がどうなるのか、きわめて緊張感のある状態です。封鎖に備えて、データをHDDにうつしたり、週末も学校で仕事したり。

今週はいたって静かな1週間で、誰もが言っていたのは「嵐の前の静けさ。」
英語も同じ表現だって知りませんでした。

木曜日には生物学科と海洋学科の4年生以上と教職員の対話集会?みたいのがありました。
反対派・再開にかかわらず顔色や目を見てもお疲れの人が多く、特に卒業がかかっている4年生のストレスのレベルが心配です。
 集会は感情的な意見も一部ありましたが、おおむね落ち着いて進行、終わりがけに反対派集団が乗り込んできて、「これは!」と思いましたが、取っ組み合いになったりはせず、

「学長に放校処分の3人の処分を解くようメールを送ってれ!」

というのを繰り返し述べていました。 やはり、学費はもはや関係ないようです。

集会が終わってから研究室の何人かと話したけど、問題の多くは高校教育にある気がします。
高校によって教えているレベルが大きく違うそうなので、私立だったり、いい高校を卒業していないと岬町大学に入ってから落第する確率が高くなると。
で、公立高校の場合は住んでる地域(=南アの場合は人種)によって、高校のレベルが・・・ということらしい。で、落第すると次の学年に進めなくなるし、奨学金が打ち切りになったりするらしい。ということは入学の門戸を開くことで教育機会の均等を図っても、人種に偏ったおちこぼれを生み出す状態になっているっぽいということだそうです。

ところで今週から、民間警備会社がやってきています。
イラクとかにいそうな、いかついやつです。

こういうのが呼べば配置できるのが南ア。 需要があるんだろうね。

金曜日には反対派に反対する集会があって、それには「反対派に反対することに反対するデモ」もあったらしいです。

もはや何がなんだか。

花見3

2016-09-28

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最初のうちは反対運動をネットを通して追っかけていましたが、我が家のネットが遅く不安定なのと、それとは別にもういいかな?と思ってきたので、花見にも行きます。

とある日は、先月も行った去年火事にあった南の方の山に電車で。

 
最近新車が増えてきて、祈祷師の広告が見られなくて残念。

 花がたくさん咲いていてきれいでした。



 これ、みたかったんだよ↓

Liparia splendens 思ってたより小さかったのと、花が咲いて気づいてみたらあちこちで発見。

我が家から自転車でちょっと行ったところにある競馬場。
コースの内側が都市化が進む岬町の中で残された貴重な原野になっている、という話を聞いたのが先月。この間競馬場の自然友の会の植物観察会があったので参加。
競馬場っていうのも、言われてみればイギリス風。

観客席は小さかった。

 花畑。

我が家の近くの原野でも見られる種が多いんですが、原野が比較的平坦なのに対して競馬場は起伏があって小さな池のような湿地があったりするのが面白い。ああ、昔はこうだったんだねーって。

いっぱい咲いていた Wachendorfia なんとか。

これ、以前図鑑で探そうとしたときなかなか見つからなかったんだけど、ハエモドルム科っていう聞いたことのない科に属してるんだね。

名前聞いたけど忘れたレアなアスパラガス

 やっぱり白髪で上品そうな白人参加者が多い、というかほとんど。
ラブリーとか連発でブリティッシュな感じでした。

最近うれしかったこと。中国スーパーにいったらいろんな種類の出前一丁が棚にならんでいたこと。
あっても豚骨味とシーフード味の2種で、ないときも多いんだけどこの日は6種。


注目は「五香牛肉味」。五香粉(八角とかシナモンの入った中華風スパイスミックス)風味とおもうのですが、英訳は「Artificial beef flavor(人工的な牛肉味)」 。どうしてこんなに正直なのでしょうか?

写真には5種しかありませんが、どうも帰り道の途中で豚骨味を落っことしてきたみたいです。自転車乗ってたら途中でラーメンの入っていたビニール袋の底が突然抜けたんで、その時でしょう。

南アフリカの2016学生デモを時系列にまとめる

2016-09-24

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先週の木曜日から始まった岬町大学の学校封鎖ですが、本日(9/23)現在終わるめどはたっていません。いったい何が起こっているのか、岬町大学を中心として時系列にまとめてみます。

 ・8/28(日)
国の高等教育委員会 (Council for Higher Education)が来年度8%の学費値上げ(インフレ率+2%)を勧告したことを受けて、岬町大学の学長がコメント発表。学生の世帯年収に基準を設け、基準未満の世帯は学費据え置き、それ以上の世帯からは8%以上の値上げをする試案を述べる。

・9/6(火)
岬町大学の学長が、学費に関する公聴会で活動家学生に囲まれる。

・ 9/15(木)
岬町大学で反対派の学生とスタッフが授業妨害、図書館の勉強スペースで騒ぐなどし、午後の授業と図書館閉鎖が決定。学生の主な要求は昨年2月の暴動時に学校の3人の放校処分撤回。反対派は裁判ではなくTRC(真実と和解委員会)の設置とそれに対する48時間以内の回答を要求。

このときはデモ参加者はパッと見た感じそれほど多くなかった。「またやってるねー」、「3人のために学校休みは・・・」という会話を研究室の学生としたのを覚えている。なので、この後長引くとは全く考えていなかった。学校の広報でも「A group of about 200 protesters – including University of Cape Town (UCT) workers and students, and students from other universities」という記述。

・ 9/16(金)
朝に反対派が学校に至る道路にバリケードを設けたため、通学・通勤が困難に。通学バスは迂回とのことだったが、実際に迂回していたか、運休していたかは不明。昼に午後の授業中止が決定。午後に反対派の大規模集会(数百人)。 このとき大学は月曜日は学校を開けますと言っていた。


・ 9/18(日)夜
大学が 「非常に難しい決断だが、月曜日は休講」にすると発表。

・ 9/19(月)
大学職員は出勤することとの連絡だったが、休んでいる人も多かった。たぶん半分以上?午前中も小規模なデモを学内で目撃。
11時ごろ、文部大臣が来年の国立大学授業料について記者会見。来年度授業料の最大8%値上げを発表。その後、学生デモが全国で発生。

 岬町大学では午後に学生集会があり、大学への要望を決議。スタッフの賃上げ、3人の学生に対する放校処分の撤回、セクハラのない環境、自由で脱植民地化された(Decolonial)教育などの要望を決議。

・ 9/20(火)
朝に反対派が学校の北側の道路にバリケードを設けたため、通学・通勤が困難に。学校は授業をやります宣言していたが、授業妨害などもあり、結局昼前に授業中止の発表。確か、この日学長と反対派学生との話し合いが予定されていたが、不成立に終わる。夜に水曜日も休みとの発表。

・ 9/21(水)
全国的に学生でもが激化。デモの争点は授業料にシフト。特にヨハネスブルクのWits大学(岬町大学と並ぶ名門で京大と東大みたいな感じ。通称ヴィッツだけど、正式名称は長い。)とピーターマリッツバーグのUKZNで激化。ヴィッツでは警察はゴム弾がスタングレネードを使用。映像で見る限り、学生運動というより暴動鎮圧。University of Zululandでは物置が燃やされる。岬町大学は引き続き日曜までの閉鎖を決定。

 ・ 9/22(木)
前日夜に岬町大学の学長が、すべての学生・教職員・その他スタッフに対し、政府の高等教育に対する支出を増やすように嘆願する国会へのデモを呼びかけ。午後にデモは行われる。しかし、岬町大学の反対派学生の中心的なグループは参加せず。その理由はこちらに記載

・ 9/23(金)
岬町大学では大きな混乱なし。学長は貧困世帯における学費問題の中長期的な解決な必要性を提言。世帯所得に応じて学費完全補助と返済が必要なローンを使い分けることを提案。

夕方に学部のウェブアンケート 。対象はすべての学生と教員で内容は「授業の早期再開を望むか?」「学校構内に重装備のセキュリティを入れた方がいいと思うか?」「授業を守るためにに重装備のセキュリティを入れた方がいいと思うか?」などの内容。

国内では混乱が続く。中でもヴィッツとポートエリザベスのNNMUでは対立が続く。

花見2・学校再び封鎖

2016-09-20

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我が家の近所の原野にも春がやってきました。
キクの仲間数種が咲き誇っています。

 ほら、全部黄色。


 よく見るとランもあったりするんだけど、咲いている種はそんなに多くなくってそれほど面白くないです。でも、散歩に行ける距離に一面のお花畑ができるなんて贅沢なことです。

さてさて、反対派がまたまたやってきました。
今回の焦点は今年の初めに学校の車とか燃やした学生3人の処分(全部で5人だけど、2人は既に判決が出ている、控訴してるけど)を取り消すようにっていうのが目的のようです。それにくっつけて、学費無料化とかアフリカ中心主義のカリキュラム導入、そしてなぜか清掃スタッフ等の賃金アップ。

 木曜日の集会を遠巻きに眺める

去年と違って、大学側も随分慣れたというのが印象。広報も密だし(一日に何回も大学の声明を発表)「ここはできますが、これは無理です。 」ということが示されています。金曜日に反対派がスクールバスの停留所の前を占拠して学校封鎖に追い込もうとしましたが、速やかに代替ルートに変更。

でも結局、金曜日の午後には学校封鎖。 反対派が授業中の部屋に入って大声で歌う→もう授業無理です。みたいなパターンで、学校終了。

そして週明けの今日ですが、大学側が

「学生運動が激しそうなんで、やむを得ず月曜日は授業・テストは休みにします。」宣言。でも、
「スタッフは普段通り出勤してください。」

ってことなんで、出勤。

とりあえず、午後適当に切り上げて帰ります。
というのも、こんな状況じゃ集中できないし(ツイッターばっかりチェック)、なんか起きたら困るし。
といいつつ、午後にあった反対派の集会を一瞬見学 。

歌ってた

歌はかなり上手で迫力があったけど、途中に覗いただけだったのでどうして歌っているのかわからず、また英語ではなかったので何を歌っていたのかもわかりませんでした。
皆が知っているようだったので、アパルトヘイト時代の抵抗の歌なのかな?と思いましたが、どうなんだろうか。

私はこの学生運動を冷ややかな目で見ています。
だって、学校行ってモザンビークの森林伐採調べたいし、研究室の車燃やされたの忘れてないし。

それは別にしても;
まず、学費無料化は南アの経済を考えると難しい。また、岬町大学を卒業すれば南ア社会の勝ち組になれるオッズがぐっと上がるという個人の得のために、社会がお金を出すというのは納得できません。潰れそうな南アフリカ航空(政府口出しまくり・社長変わりまくりで経営難)の救済に数十億ランド(数百億円)使うなら奨学金充実させろという意見があるけど、それはそれ、これはこれ。
まあ、俺は税金あんまり払ってないから、何とも言えないんだけどね。

もう一つは、センセーショナルな行動や言葉を選んでいることが好きではないこと。
よそ者の目から見ても、問題の根は深くて複雑なのに、キャッチーで過激な言動を繰り返して敵と味方に分けるやり方には賛成できません。

ところで、反対派の提唱する「社会的な公正(Social justice)」とか「西欧的ではなくアフリカ的価値観に根差した学問」という観点からすると、生物学ってどういう扱いになるんだろう?
よくわからないってことは、これも生物学・学者と社会との接点が足りてないってことの現れなのかな。こういうのって文化大革命的?よく知らないけど。

さて、明日は学校開くでしょうか?