そもそも、今回の封鎖は3人の学生の処分をめぐるところから始まりました。
はじめは少人数だったのが、学費の値上げ問題に移り、より多くの人を巻き込んだ運動になりました。が、岬町大学は貧困世帯の学費無償化と裕福でない世帯(世帯収入60万ランド/年=約450万円)への値上げ凍結の方針を発表し、学長も学費値上げ反対といっている今、「学費値上げ反対」とか「貧困層への教育機会を守るための大学教育の無償化」のために学校を封鎖するという主張は支持を得られにくくなっています。
実際、先週理学部が実施したアンケートでは85%程度の学生・教職員が学校の再開を支持していました。
そんなこんなで、岬町大学は来週月曜日からなんとしても学校をあけます宣言。
それに対して反対派は、そんなの認めないとういうことで、明日の学校がどうなるのか、きわめて緊張感のある状態です。封鎖に備えて、データをHDDにうつしたり、週末も学校で仕事したり。
今週はいたって静かな1週間で、誰もが言っていたのは「嵐の前の静けさ。」
英語も同じ表現だって知りませんでした。
木曜日には生物学科と海洋学科の4年生以上と教職員の対話集会?みたいのがありました。
反対派・再開にかかわらず顔色や目を見てもお疲れの人が多く、特に卒業がかかっている4年生のストレスのレベルが心配です。
集会は感情的な意見も一部ありましたが、おおむね落ち着いて進行、終わりがけに反対派集団が乗り込んできて、「これは!」と思いましたが、取っ組み合いになったりはせず、
「学長に放校処分の3人の処分を解くようメールを送ってれ!」
というのを繰り返し述べていました。 やはり、学費はもはや関係ないようです。
集会が終わってから研究室の何人かと話したけど、問題の多くは高校教育にある気がします。
高校によって教えているレベルが大きく違うそうなので、私立だったり、いい高校を卒業していないと岬町大学に入ってから落第する確率が高くなると。
で、公立高校の場合は住んでる地域(=南アの場合は人種)によって、高校のレベルが・・・ということらしい。で、落第すると次の学年に進めなくなるし、奨学金が打ち切りになったりするらしい。ということは入学の門戸を開くことで教育機会の均等を図っても、人種に偏ったおちこぼれを生み出す状態になっているっぽいということだそうです。
ところで今週から、民間警備会社がやってきています。
イラクとかにいそうな、いかついやつです。
こういうのが呼べば配置できるのが南ア。 需要があるんだろうね。
金曜日には反対派に反対する集会があって、それには「反対派に反対することに反対するデモ」もあったらしいです。
もはや何がなんだか。
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