アフリカ開発セミナー「アフリカの飢餓撲滅と農業・農村振興」
2008/03/04 10:00-16:40☆JICA広尾センター講堂(広尾)
☆主催:(社)国際農林業協働協会: JAICAF 後援:農林水産省、(独)国際協力機構: JICA
★プログラム
・あいさつ
<発表>
・東アフリカの野菜・果実の貿易とODAの役割:ケニア・エチオピアのケース
・西アフリカにおける農村部の飢餓撲滅のための農業・農村開発
・ベナンの食糧生産とネリカの役割
・エチオピアにおける薬用作物 -「高収益」作物の現状と可能性-
・アフリカにおける一村一品運動:その多様な適応可能性を探る
<総合討論>
・アフリカにおける農業農村開発とTICADⅣ
・閉会
★参加者は100人程度。アフリカ各国の大使館からも人が来ていた。30代以上のスーツの人が多く、アフリカや開発に関連する仕事をしている人達のようだった。英語の同時通訳あり。総合討論の途中で退席。
★農水省から受託したアフリカの農業に関する調査・研究事業の発表。
★開発というテーマなのだが経験も知識もないので何ともわからない。そもそも開発と聞いて浮かぶイメージもあいまいだし、開発の計画を立てるときの視点や論理、注意点、一般的な背景などがさっぱりわからないので、発表を聞くだけではその内容がどうなのかわからない。☆勉強しましょう
★そんな中「エチオピアにおける薬用植物~」は興味深かった。:エチオピアの農作物(コーヒー・チャット(カート)・エンセーテ)の伝統的な薬用植物利用についての民族植物学的調査。
☆エンセーテEnsete ventricosum:エチオピア原産、エチオピアで栽培化されるバショウ科の植物、高さ7~8m。茎と根に含まれるでんぷんを発酵させて主食とする.。葉や茎から繊維が採れる。エンセーテ1本で4人×1ヶ月を賄える。
☆チャット:畑から小売店まで、3段階程度の中間商人を経るが、要する時間は10時間以内。成熟した流通システムがみられる。コーヒー価格の下落に伴い作付面積増加中。10万円/日の収益を上げる農家も。
☆農村部の家庭では主婦が薬用植物に関する知識を持っており、植物を識別し、効能を考慮して使用する。マーケットで薬用植物が販売されている。生/粉/調合したものなど。薬はすべて植物性。
☆エチオピアでは「伝統医」が職業として確立。ライセンスあり。
☆「Flora of Ethiopia & Eritrea」が刊行されている。薬用植物のかなり詳細な図鑑もある。☆世銀による研究がすでに行われている。
1 コメント:
君、まだ日本にいたのか!
コメントを投稿