森林環境教育とは

2008-01-16

ニッセイ緑の環境講座 森林環境教育を学ぶ 第1回 「森林環境教育とは」
講師:大石康彦 氏(森林総研多摩森林科学園)☆2008/01/16 18:00-20:00☆日生劇場地下2階(日比谷)

★インターネットで事前申し込み。60-70人くらいが参加。約8割が男性。はじめのうち、こういう内容のわりにスーツを着た人が多いなと思っていたが、時間が迫るにつれフリースやダウンのアウトドアの人が増えてきた。

★パワーポイント使用。
★以下は私のとったノート:
・森林環境教育の歴史的経緯:日本の環境教育は公害教育から始まった(欧米とは異なる)。
 ベオグラード憲章(1975)、
 持続可能な開発(1980年代~)、
 テサロニキ宣言:環境教育=持続可能な開発のための教育(1997)、
 国内の法律の整備、行政の取り組み(2000年頃~)、
 国連持続可能な開発のための教育の10年(2005-2015)
・森林環境教育と体験:
 気づく(関心)→知る(知識)→考える(態度・技能・評価)→行動する(参加)、
 五感・原体験は概念の土台となる、
 体験者/指導者/森林(フィールド)/ソフトの4要素、これらは多様でバランスが大切、
 ガイド/インストラクター/インタープリター/ファシリテーターの違い、
 体験者とそれぞれに合ったアクティビティーの内容。
・森林とくに林業の現場と学校教育現場:
 現場は思い先行、学校は何を伝えたいのか不明瞭
・事例紹介:
 1日のプログラムの例 草木染め・山菜きのこ汁・かくれ家づくり、
 終了後のアンケートによるプログラムの評価
・質疑応答

★1時間半で駆け足だった印象。事例紹介が面白かった。
★印象的だったこと☆現場は林業はこんなにがんばっているんだと伝えたい。その結果ある体験者は「林業が大変だけど大切だとわかった。でも私はやりたくはない。」ということをアンケートで書いたという話。☆学校単位でプログラムに参加する場合は、先生と受け入れ側が一緒にはなしをするとよい☆事例紹介でとりあげられたプログラムは、アクティビティーごとに違った切り口で森林をとらえており見事だった。
★体験者にとって、数日間1回体験することのインパクトはどのくらいなのだろう?そこで得た認識を基に行動するとはどういうことなのだろう?私は何回も山に行っていて、そんでもってなんとなくわかったようなというところで、こんな状態でも行動に対して疑問やためらいがある。☆自分にとって持続可能というのは日本語としてなじんでいないような。持続可能なための環境教育というと抽象的に聞こえて、より身近なものに目がいってしまう。☆それでもって評価というのは難しい話というのは納得した。

0 コメント:

コメントを投稿