数人に話を聞いたり、ネットで見たりしてようやく雰囲気がつかめてきたんだけど、毎日風向きも変わるから、結局「気分」まではわかりません。
<簡単な前提条件>
- 反対運動は来年の学費の約10%値上げに対して学生が大学に対して反対するところから始まった。
- 南アの大学は政府からの助成金は減少傾向、一方学生数は増加傾向にあり、学生一人当たりの予算が減り続けている。今回の値上げは予算の不足分を学生の支払いに転嫁するもの。
- ちなみに、南アは結構なスピードでインフレしてるのと(約4%)、通貨ランド安もあるので、業務の効率化など大学の努力だけでが予算不足を吸収するのは無理。
- 南アは世界有数の格差大国。
- 岬町大学の学部の入学基準は社会格差の是正を意図して、白人に厳しく、黒人により大きく門戸を開くように設定されている。
- 岬町大学の学部の退学率は人種によってかなり違うらしい。具体的な数値とか退学の理由は不明だが、経済的理由で退学する黒人は多いんじゃないっていう噂(調べたらわかるのかも)。
- 学生に対する奨学金は足りていない。学生のバイトは家庭教師が代表的。そもそも失業率が高い南アなのでレジ打ちとかファスト・フードの店員とかは学生向きではないのかも。貧しい家庭出身者は学費をローンで賄っているのか?
- 反対運動はヨハネスブルクのWits大学で始まって、月曜日に岬町大学を含むいくつかの「いい」大学でも発生。さらにその後ほぼすべての大学へと波及。
- 学生は10%値上げすると貧乏な学生は退学しなくちゃいけなくなるんで、教育機会の平等を求めて反対。
- 岬町大学は木曜日に貧しい家庭出身者に対しては値上げをしないことを提案。また、政府にお金をもっとくださいとお願いすることに。
- 反対運動をしている学生のうち過激なのは某政党の手先という噂。
- 月曜日は学校を非難していたが、徐々に政府・社会全体への批判へと重心が移ってきたような印象。それに合わせて、多くの学生・職員を巻き込むようになっているような印象。
- 学校だけじゃなくて国会前でもデモをしている。これは某大学が学生が物を壊すんで完全にシャットアウトしたせいもある。
学校で作業できなくなるから困るなーと思ってたんだけど、せっかくの機会なので観察しています。
昨日の学生集会みたいのは3000人くらいは来てたんじゃないかな。
今日の午前中は先生のデモがあるっていうんで、見てきました。
デモ用の赤いガウンをレンタルしてた。
1500人前後じゃないかな。
最後は学長室のある建物でスピーチしてた。
最初の主張はあれ?って思ったけど、徐々に的を得た議論になってきたと思います。
とはいっても、政府にお金がたくさん余っているわけではないこの国。実際にお金を調整するのはどうやってなのか、誰がやるのか、どこの予算を学費に回すのかなど、問題を「政府」に持って行ったところでどうなるんだろうか。
出身に関係なく優秀な人にはいい教育をっていうのは賛成。ただ、大学の教育は無料(=社会が負担)であるべきかっていうのは、どっちなんだろうか。
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