学校の第37週目のまとめ

2015-10-11

乾燥地の生態系に関する学会に行ってきました。場所は北ケープ州のスプリングボック。岬町からは車で爆走すれば5時間くらい。

北に行けば行くほど乾燥している。
流してたボブ・ディランが風景にマッチしてた。

 岬町周辺はフィンボスっていう変な植物がいっぱいある地域?なんだけど、ちょっと北に行くとサキュレント・カルーっていうのに変わります。この移り変わりは日本でいうと照葉樹→落葉樹みたいなもんです。サキュレントっていうのは多肉っていう意味で、このサキュレント・カルーはこれまた変な植物の世界的な宝庫です。

で、途中の特に宝庫なとこで休憩。




どれも同じハマミズナ科、日本でも売っているコノフィツムとか、リトープスとか生きてる石系のはこの地域がふるさと。こいつらはここで(地質の人が言う)最近急激に多様化したことが分かってます。実物見ると盛り上がります。

先生がこの辺の田舎に別荘を持っているってことなんで、そこに泊まります。
別荘は全く豪華でなく、普通のそこら辺の人の家と同じ。

  ベンケイソウ科の何か

次の日はなんか農業プログラムとか緑化工事とか見に行きます。
乾燥(雨は150-300mm/年)してて暑いんで、なかなか植生がもとに戻らないそうです。100年とか前に耕したとこの植生は、いまだに周りと違っていたり、車で回るだけでもよくわかります。
ま、それとは関係なく植物とかの写真を撮りまくります。
 Malachite Sunbird
 ハマウツボとかの仲間の寄生する系

で、学会はGoegap保護区っていうとこでありました。この地域はアフリカーンス語圏なのでGoegapていうのは日本語では表せない読みです。gはドイツ語の喉の奥のカーっていう音とたぶん同じ。

オリックス(南アではGemsbok)。
アラブの国にもいるくらいだから乾燥に強いんだろうね。

この保護区のスペシャルはこれ↓
 アロエ Aloe dichotoma

乾燥してて鼻くそがたくさんできる。景色は雄大。


適当にポスター発表して、帰ります。数名と話ができて有意義でした。
帰り道も寄り道します。

 Euphorbia caput-medusae メデューサの頭のユーフォルビア。
トウダイグサ属もめちゃくちゃ。

***ちょっと追加:

週末岬町のお台場ことウオータフロントで日本映画祭っていうのがあったから、同級生と行ってきました。ちなみにこの同級生は来年日本の学校で英語を教える(AET)プログラムに応募している日本好き南ア人。無料で映画が見られます。

いやー、土曜日の「桐島部活やめるってよ」、超おもしろかった。ここ数年観た映画で一番楽しみました。同級生の感想:

「日本の学校ってさー、みんな同じ制服着てて人種も一つでなんか気持ち悪いね。」
「日本ってビンタよくするの?」 

同級生が言うには、南アでも学校のグループみたいのはあるらしいです。「体育会系部活」「おたく」「スケーター(スケートボードとかやってる)」とか、で女子は陰険って言ってました。

見たことを誰かに話したくなっちゃう映画で、ほかの人どう思ってるんだろうってレビューを検索してみました。これ、青春の映画だなーと思ってたけど、町山智浩の普遍的な映画っていう文を読んで、僕って声のかからないドラフト待ってる野球部みたいな人生を送っているのかって気がついちゃいました。

で、面白かったんで、日曜日も見に行ってきた「麦子さんと」。
堀北真希のアイドル映画でした。同級生の感想:

同:「なんで49日間は家に骨を置いておくの?」
俺:「わかんない。」

同:「日本ってビンタよくするの?」
俺:「されたことはない。」

文化交流に役立てなかった気がします。

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