あっという間の1週間。数えてみるとそろそろ南ア滞在1か月になるけど、観光できてない、喜望峰にもまだ行ってない。
と、いうことで今週も勉強してました。
週の前半の2日間は科学哲学とその周りの話。困ったのはintrinsic value。生物多様性の持つ内在的価値、というのが何なのか。考えれば考えるほど入れ子のようになっている仕組みに嵌ってわからなくなる。
まあ、全体としては、疑似科学と科学の線引き問題とか、科学者の社会的役割(事実と意見)とか、基本的なところをさらっと流す程度だったので助かった。
面白かったのが最後にやったディベート。おそらく人生初のディベートだと思うんだけど、同級生が突然張り切りだした。こちらのみなさんはディベートが好きなんですね、知りませんでした。
テーマはこの国らしく、「サイの角と象牙の国際取引を解禁すべきか?」。先生が解禁派だったし南アフリカの論調も象牙だけでなくサイも解禁しちゃおう派が優勢になりつつあるみたいです。まあ、準備で勉強になった(最近のサイの角はほとんどベトナムに行ってるとか、最近の密猟はヘリまで使ってるとか)のは良かったけど、言葉の壁が高い。もう、ディベートは無理。
後半は先生が変わってざっくりとしたテーマ「生物多様性」。今までと同じように午前中は講義+数本論文を読んできて議論、午後はゲストによるお話。講義の内容も初歩的(種の定義・種多様性・多様度指数・遺伝的多様性・行動の多様性…)な内容(「みんな知ってるよね」みたいな感じ)を猛スピードで振り返る。まだウォーミングアップの段階ですが、徐々に実践的な内容に入ってきました。
そうですね今週の反省としては、理論や哲学みたいな「文系」の内容をおざなりにしてしまっていたんだなということ。考え方の筋肉すらやせ細っていたみたいで、しんどかったけど、こういうのもたまには考えないとね。
あとは、どの先生も授業が上手。パワーポイントでの話だけど飽きさせないし、スライドもきれい。終わったらスライドのデータももらえるから板書も不要。
「分類学の魅力について」という話をした海洋生物学の先生は、地味なテーマにもかかわらず熱さもあって、引き込まれました。
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