学校の第34週目のまとめ

2015-09-20

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先週との違いがおぼろげです。
月曜日は工学部の先生のところにいってちょっと話をした。火曜日以降は画像解析に使うPCのセッティングをしてたんだけど、共用のPCでいろんな人が適当にダウンロードするもんだから、謎のソフトが入っていたり邪魔な広告が出てきたりするんで、そういうのを退治していました。なかなか研究って始まらないもんです。
 
今週のトークは月曜日は「今、アメリカで熱い保全生態学の問題」、水曜日に「オカバンゴの生態系を解き明かす」の2本でした。オカバンゴの話は超面白かったです。水路はずっと同じわけじゃなくて、時間の経過とともにふさがっていく。湿地の中の島は塩分がたまって200年で植物が育たなくなっちゃうけど、ちょうどそのころ水路も寿命に達して水のネットワークが変わるので島もリセットされる。で、水路はカバの通り道にできる。へー、って。
 
週末はフラワー・ショーなるものに出かけます。
ショーの前に花をチェック。
 
といいつつ、カメをチェック

紫のキクがいっぱい生えてたけど、これでも今年は花が超少ないらしい。
なんでも170年間(=記録がある限り)で一番雨がなかったとか。

セリ科なんだって!!Arctopus monacanthus
 
二箇所目の花畑へ。
ここは放牧地だけど、農場主が花が見えるように放牧のタイミングを調整しているそうです。

水色の花がいっぱい。たぶん Heliophila cornuta (アブラナ科)

Geissorhiza monanthos

Babiana rubrocyanea ご当地ものらしい

蜷川実花ならたくさん写真とれると思う。

そして花祭りに行きます。
想像よりこじんまりしてた。

クラフトマーケット、屋台、花。

らせんの揚げたジャガイモ

環境別(海岸らへんとか)に分けられて、花が展示されてる。
 
で、水の入ったビンに花が入ってて、砂に埋めてある。

手作り感満載でどことなくシュールです。

水の入った試験管に花が入っててラベルがついてる。
種名を効率的にチェックできて便利。
 
参加者はほぼ地元の人みたいで、みんなでワイン飲んだりバーベキューしたりとか週末をゆっくり楽しむイベントのようだった。日本でこういうのあるって聞かれて「ないと思う」って答えたけど、菊祭りはちょっとにてるかも。菊で人形作ったりするやつ、きれいだけどシュールで年齢層高めっていうところが。でも野生の植物をめでるイベントっていうのはいい。
 
で、帰ってからはラグビー見に行きました。
ラグビーってチャンネルを変える瞬間以外に見たことがなかったんで初。ルールは前にパスしちゃだめ、トライすると点が入るっていうのは知っているくらい。
で、ラグビーは南アで人気スポーツなんで昼間っからユニフォームを着た人が目に付く。で、パブに行くよーといっていた同級生に便乗した。
 
阪神ファンの居酒屋に巨人ファンが行くようなもんなのか、安全なんか?と謎でしたが、そんなにコアなパブじゃなかったので大丈夫だった。岬街でも数年前に地ビール?クラフトビール?がはやったみたいで、その手の場所。で、まあ予想通り南ア人の海のなか一人日本人で完全にアウェイ。ごつい男の人が多かったんで、できるだけ彼らとは目を合わせないようにテレビを見てた。
 
で、日本て弱いんだろからぼろ負けしたら恥ずかしいなと思っていたんだけど、勝ちそうになっちゃって、えー勝ったらボコボコにされたら困るなと。テーブルをバンバン叩いている大男たちもいたし、テレビより店内の様子をはらはらしながら観戦。日本が勝って、そしたら大男たちのテーブルが自分を呼んでる。絡まれんのめんどくさと思ったけど、大丈夫そうだったんでいってみたら何故か一緒に写真を撮ったりして終了。平和に終わってよかったです。

学校の第33週目のまとめ

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授業が終わってしまうと2週間前に何をやっていたかなんて忘れちゃう。
降水量データを取り寄せるために問い合わせたり、fPARとNDVIの関係についての論文を読んでいたはずです。あとはGoogle Earth Engineで遊んでいました。
このグーグルのやつ面倒くさそうって思っていたんだけど、見本のスクリプトがいっぱいあるのでそんなにてこずらずに色々できちゃいます。込み入った計算は無理っぽいので、できることとできないことをしっかり見極めて、正しい質問を作ることができたら短時間で疑問に答えることができそう。
 
予定を自分で決められるようになったので、いろんな講演を聴きにいけるようになって楽しい。
ほぼ毎日どこかで誰かが話をしている。この週は月曜日にフィンボスのモニタリングの話、火曜日にFSC(環境に配慮した森林と木材と認証制度)の話、で木曜日にRを使って強引にGIS的ラスター画像解析をするって言う話。
火曜日のFSCの話は経済学部であったんだけど、後者の立派さとトークの前にランチが出て驚いた。ガラスを多用していて見事な眺めのリビングみたいな部屋、トークはミニ・映画館みたいなところで。あんなに立派じゃなくてもいいんじゃないって言う感想です。トークも面白かったです;インドネシアのFSCの話で、業者が興味を持つ→認証スキームを取り入れる→継続・脱落、っていうのを行列モデルで整理するっていうの。FSCはあれだよなーと思っていたけどそれはそれでいいんかもと思いました。まあでも、この手の話は需要にどう働きかけるかっていうのが大事な気がする。
 
さて、週末は同級生と映画を見に行きました。
 
藤が咲いている。そのくらいの気温です。

街中に岬町大学の芸術学部があって、そこまではただの通学バスでいきます。

北米からのリスが大量にいてなつきすぎ。

1940年代に建てられた映画館でつくりが面白い。
 
映画はシャーロックホームズの晩年の話。真田広之がでてた。記憶力が衰えたホームズが日本に山椒の灰をとりにいってた。あの世話しないホームズの映画とは違って、丁寧な映画。すんごい面白いってわけじゃないけどよかった。ホームズの話ってひとつも読んだことがないんで(まだらのひもとか気持ちわるそう)、通の人はもっと楽しめるのかも。
 
映画館の近くはカンパニー・ガーデンていう博物館のあるエリア。せっかくだから15ランドでいける南ア博物館にまたいってきた。

ディスカバリー・ルームは開放されておらず

で、カンパニー・ガーデンの中にあるレストランでご飯食べます。

ハタオリドリの巣を模した遊具

ヒヨコ豆のコロッケの入ったベジタリアン・バーガー。ビール込みで850円。
 
この公園の店高くなかったし、普通においしくて、天気がよくって最高に気持ちのいい昼飯だった。先月からランドが安くなったんですべてにお得感があります。
 
春なんで、学校に行く途中も花が咲いている。

Albuca なんとか


これはカラスノエンドウだとおもうけど。

観光案内:インタカ島 Intaka Island

2015-09-07

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岬町最大のショッピング・モールのセンチュリー・シティーの一角に、人工的に作った湿地Intaka Islandっていうのがあります。存在をしらなかったんですが、同級生がよかったよって言ってたんで、行ってきました。

気軽に鳥を見られるので、岬町観光のついでに鳥を見たいけど時間がないっていう人(が、いたら)にはいいと思います。

湿地になっててヨシとかガマとかフトイみたいな何かの仲間とかが植わっている。


その茂みをのぞくとRed BishopとかWeaversがいる。
これは多分Southern Masked Weaverだはず。

池が3つか4つあって、それぞれ違う管理をされている(ヨシ原、浅い池、深い池)ので、違う鳥が見られます。間をぬって遊歩道完備。

これは深い池。カモ、バン、ウの仲間がみられる。

池の中に 枯れ枝を束にした島があって、ウがいる。
茶色くてきれいなのはAfrican Darter。

コンクリ壁に塩ビパイプを入れて人工巣もつくっている(写真左中央)。
カワセミ用かと思ったら、ツバメの仲間が出はいりしてた。

池の 周りには観察小屋があって、鳥が近くまで来る。

オオバンみたいなの(Red-knobbed Coot)

鳥と比べて陸の植物はやる気が感じられない。チョウとか鳥が来そうなのを植えているっぽいけど、樹木の種数は少なく単調。そもそもフィンボスを再現しようとするなら15年に一回燃やさなきゃいけないから無理なのかもしれない。

自然に発生しているのかわからないけど、水草も見られます。

スイレン系

パピルスって出始めはイガガヤツリみたいなんだって知らなかった。

なにか。

外来種が何か所か生えてて、たぶん管理は結構大変なんじゃないかなと思いました。


 ちなみにここは都市開発の一部で排水を湿地を使って浄化するっていうプロジェクトの重要部分なので、予算はふんだんにありそうな雰囲気でした。入場料は150円。

普通の人だったら1時間あればOKです。入り口には立派な環境教育棟があるし、東屋やテラスもあったのでお弁当を持っていてもいいはず。行き方はセンチュリー・シティーのモールから徒歩10分。モールまではケープタウン駅からミニバスや電車などでいけるけど、難易度は高めです。車が一番楽。

(記憶している範囲で)見られた鳥:Southern Masked Wever, Red Bishop, Malachite kingfisher , African Darter, Reed Cormorant, White-breasted Cormorant, Greater Flamingo, Blacksmith Lapwing, Hadeda, ブロンズトキ, Sacred Ibis, アオサギ, Red-knobbed Coot, バン, Yellow-billed duck, Cape Shoveler, Egyptian Goose, Grey-headed Gull, Laughing Dove, Cape Spallow, Cape White-eye, Cape Bulbul, Reed Warbler, Karoo Prinia, Cape Wagtail, Common Finch,

観光案内:ウエスト・コースト国立公園 West Coast National Park

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片道車で1.5時間と岬町から気軽に行ける国立公園。
猛獣はいないけど、哺乳類はシマウマ(Mountain Zebra)、ダチョウ、各種bok(Springbokとか)がいます。この国立公園の売りは春の花と水鳥。花はすごいです。

公園は入江になっていて、入江の中は浅い落ち着いた海。
海のきれいさは北谷レベル。




入江じゃない方(大西洋)は荒れてます。

花の時期は普段は閉まっている「花エリア」が解放されています。
この部分は特殊な管理をしているみたいで(ざっと調べた感じだと耕しているっぽい)、ガーベラのような一年草のキク科植物 がカーペットのように一面に咲いていて壮観です。


 日本にはない色使い。


 ここのシマウマはCape Mountain Zebraっていうレア物(再導入)らしい。
遠目に見ると茶色っぽい。


古い農家を改装した気持ちのいいレストランもあります↓

イカフライ+ポテト(900円くらい?)。南アのメニューはどこもこんな感じ。

隠れて水鳥をみる観察小屋(bird hide)があったらしいんだけど、我々は準備不足で気づかず。とりあえず、遠目にフラミンゴ(大)がいるのは確認しました。そのほか鳥↓

 Cape Wever, Cape Spurfowl(若), Double-collared Sunbird, Fiscal Shrike.

公共交通機関はないので、ツアーかレンタカーで行くことになります。岬町からの日帰りドライブにちょうどいい距離。道もわかりやすいです。
海も花も楽しめるので、8月中旬~9月中旬にはおすすめです。この花エリアは8・9月以外は解放されていないので期待して行ってもがっかりします。

学校の第32週目のまとめ

2015-09-06

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授業が終わったのでこれからは研究の時間です。

同級生のうち、1/3くらいは実家に帰って、1/3くらいはフィールドへ。残りの1/3は学校にのこって勉強していました。学校に残る組のひとりだったんだけど、燃え尽き症候群の私たち、まったくもって身に入らない状況。論文読もうと思っても視線が滑るというのか、頭に全く入ってこない。かといって、ここで何もしないと状況は悪化しそうなんで、とりあえず学校に行って最低限のことをやるという1週間でした。

どうやらプログラミングをやらないといけないっぽいんで、JavaScriptとPythonのプログラミングのオンライン・コースをやってます。パズルみたいで面白いけど、うまくいかないとイラつく。そしてこれ、どんなしてリモセンに役立つの?っていうのがわかんない。後はリモセン業界ではグーグルのgoogle earth engineっていうのが今熱いらしいんで、これも登録してみました。使い方は意味不明ですが。

金曜日はやる気ない学校残り組でビーチへ。今回も行先はキャンプス・ベイ。9月に入ると公式に春だそうで、天気もよくなって気温も半袖短パンでOK。

 
やる気なし

水は冷たいんで30秒くらいが限界

 学校の近くを散歩しても春を感じます。

花粉まみれのハナバチ。 メタリックに見えた。

花も咲いてる:Gladiolus hyalinus 地味なグラジオラス。

前から咲いているけど Oxalis obtusa。 子供の描く花の絵みたい。
あと、ハナバナ・ガールズ(にこにこぷんのキャラクター)ってこんなだった気がする。

学校の第31週目のまとめ:テスト

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テスト終わりました。前のテストと同じく、3問、何を見てもいい、ググってもいい、ただ人に聞いちゃダメっていうテストでした。

色々あって、今回のテストは群集生態学、海洋生態学(水産資源学)、保全と社会から出題。そんなに難しい問題ではなかったけど、とにかく時間が足りない。

たとえば群集生態学の問題は「群集生態学(の知見や理論)はどのように保全に役立つか?」(2500語)とか、範囲が広すぎてしかもいっぱい書かないといけなくて困った。他の2問も1科目なんだけど「1500語を2題答えよ」、っつうことで、たくさん書きました。
 このたくさんっていうのは日本人のわたしには圧倒的にしんどくて、書くべき答えはわかっているんだけど短時間に書くという作業が難儀でした。なんといえばいいのか、TVチャンピオンにおける「早食いと大食い」の違いとでもいえばいいのか?早書きは大変ってか無理。

で、テストは3日間で終わって、その後みんなでご飯に行きました。ちょうど誕生日の同級生もいたので合同で祝います。全然行きたくなかった、学校の近くのなんちゃって寿司レストラン(寿司もタイカレーも青椒肉絲もあるような店)でしたが、思ったより普通でした。

週末はレンタカーを借りてドライブへ。
店のおやじは「50ランド(500円)追加したらいい車出すよ」といっていたのでOKしたら、 排気ガスが?うるさいボロ車でした。燃料のメーターも壊れてて、ずっと満タンだったし。
レンタル料は2,500円/24時間だったんだけど、1日100kmを超えたら追加料金発生(契約書にあったけど、借りたとき説明なし)とかで、結局3,500円/日くらい。
南アで車を借りようとしたのは3回目だけど、毎回納得いかないことが起きます。そういう業界なのか、なんなのか。とりあえず面倒くさいんでやめてほしい。