今、注目される農村の自然環境

2008-02-04

今、注目される農村の自然環境 ~農村環境をみんなで語ってみませんか~
2008/02/03 13:30-16:00☆水土里ネット印旛沼(印旛沼土地改良区) 2F会議室(佐倉)
☆主催:関東農政局、運営:(財)自然環境研究センター、協力:水土里ネット印旛沼(印旛沼土地改良区)

★プログラム
・あいさつ
<基調講演>
・農村地域における生物多様性
<事例紹介>
・印旛沼の水辺の植物
・印旛沼周辺における外来植物の現状
<意見交換>
・総括

★参加者は80人程度。50歳くらいの男性が多い。地元の人が多い様子。雪の悪天候にもかかわらずこれだけの人数が参加していることに正直おどろいた。
★テーマは外来植物、特に「ナガエツルノゲイトウ」、「ホテイアオイ」について。両種ともに昨年印旛沼周辺で爆発的に発生した箇所があったとのこと。水面を埋め尽くしもう少しで機場がうごかなくなるかというほどだったそうだ。☆印旛沼の周辺では環境に関する集会が頻繁に開かれているようで、会場に他のイベントのポスターやちらしが置かれていた。

★ノート:
☆基調講演
・ダッシュ村(TOKIO)で農村環境を復元したことにより、カエル/ヘビ等の生物が増加した。
・昔の農村の景観要素(水田・畑・林地・茅場など)とその空間分布。
・昔の農村環境の実物大モデルによる再現した結果、トンボ・カエル類の移動距離、農耕のスケジュールとトンボの羽化時期の関係等がわかった。
・田んぼの学校の取り組み。環境教育と地域おこし、都市・農村の交流。
☆事例紹介:
・昔の印旛沼と干拓事業による湖岸の変化。
・印旛沼の水草相、水草の分布状況の経年変化。主な水草の紹介。
・保全に向けた取り組み。
・ナガエツルノゲイトウについて
・関東農政局による外来生物調査の紹介。

★基調講演は面白かった。農村環境の実物大モデルは35ha。ダイナミックな実験で、土地を造成して谷津田をつくったそうだ。☆田んぼの学校では大工さんが足踏み水車を作ったそうだ。効率は小型ポンプに勝るそうだ。演者は動態展示するべきと主張。確かに、動いているのを見てみたい。
☆ナガエツルノゲイトウの被害は深刻だ。はじめは「外来植物」が主題というのがよくわからなかったが、現実的な要請なのだ。効率的な防除、これはものすごい勢いで増えるのだから大変だ。だれが担い手となるのだろう?しばらくはその場その場での対応、手探りがつづくのだろう。

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