クリスマス・悪魔の山登山

2015-12-28

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南アのクリスマスは日本の正月みたいなもののようで、店はほぼ全部閉まり、人々は田舎に帰ります。で、

「おれ、日本人だし関係ない」

と思っていたんだけど、そういうのはダメらしく同級生が色々説得してきます。「あそこ行ったらいいよ」、とか、「○○さん紹介するから一緒に遊んだら?」とか。
で、レンタカー借りて温泉行くかと思ったんだけど、ピークシーズンで車売り切れ。じゃあ電車で遠出しようかなーと思ったけど、岬町からはヨハネス行きしか長距離列車はなくて、ヨハネス駅はレベルが高いらしいんで却下。

とりあえず、歩きます。とある日はカーステンボッシュ植物園へ裏から。

かわいい昆虫

パイナップルみたいでかわいい

 キャノピーウォーク

しばらくダラダラして帰ります。

ガチャピンみたいな触感 

車がないと行くのも面倒なカーステンボッシュですが、平日ならば路線バスがでてて60円くらいで帰ります。

バスなら家まですぐ着く。

ある日は学校の裏にあるデビルズ・ピークに行きます。
とがっている格好いい山なので一回登ってみたいなと思っていました。
ローズメモリアルからガンガン登ります。

シルバーツリー

古い大砲があった

これってゴキブリ?

予想していなかったんだけど、このルートはすごい危険。道っていうより壁みたいなとこもあります。でもって、道の脇は崖です。


頂上までの最短ルートをとったのですが、途中こういうところで挫折↓

道なし。無理。

帰って調べたら写真左側の岩ゴロゴロのところをへばっていくみたい。ナイフ・エッジという名前の通り、切り立っていて右側は数百メートルはありそうな崖です。来た道をちょっと戻って、遠回りになるけど巻き道をとりました。


巻き道でも結構すごかった。

頂上まで3時間弱でつけて眺めもいいし、スリルも味わえて盛りだくさんでした。かなり怖いのでまったくお勧めできませんし、地図なしで行ったら危険、このルートはもう登らないと思う。鳥もみました。

Orange-breasted Sunbird

Cape Sugerbird

クリスマスの日は同級生のAさんの紹介のSさんに誘われ教会のクリスマス会に参加。
その後は牧師さんの家のクリスマス・ランチにも参加。南アではクリスマスの日の午前中に教会に行ってその後お昼にごちそうを食べる家が多いようですチキンとかカリフラワーのサラダとか食べで、さらにパブロバ?とかいうケーキも食べて子供たちと一緒にレゴを作ったりしておしまい。
まったく知らない人々だったのですが、いい人たちでした。

で、その二日後には教会であった別の人に誘われてバーベキュー。
こちらでは友達の家でバーベキューの後にボードゲームをするというのが定番の休みの過ごし方のようで、大人が真剣にボードゲームをするのはなんだかおもしろいです。
またもや知らない人々との休日でしたが、いい人たちでした。

学校はクリスマス休暇・燻蒸

2015-12-20

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「クリスマス休暇までに結果の原稿まとめてね。」っていわれたんで、書きました。で、なんとか金曜の夕方にメールして、週末はやや抜け殻になっています。

さて、最近のできごと。

1.学生部屋の引っ越し
もうちょっとしたら、来年入学の学生がくるんで、我々は下の暗い部屋へと引っ越し。ちょっと狭くなるけど、PCは一人一台もらえるし、どうせここではあまり作業しないからなんでもいいです。

電子レンジと冷蔵庫があります

すごい電気代のかかりそうなナショナルのエアコン

2.同級生が我が部屋に寝泊まり
学校の寮に入っていた同級生、クリスマス休暇中で寮を追い出されたので、我が部屋に泊まっている。ベッドがないんで同居人のエア・マットレスを借りているんだけど、穴が開いていてバンドエイドでふさいでみても徐々に空気が抜ける。なので、毎晩空気をパンパンにして彼は寝ています。

「朝4時になったら目が覚めちゃうよ、ははは」

とか言っていますが、いい人でよかった。腰痛持ちなのに。

3.植物の建物が燻蒸で入れない
休暇なんで、標本庫の燻蒸をするっていうんで、いつも作業している植物の建物に入れません。

「はいはい、出て出てー、帰って―!燻されるなんて人生の終わり方いやだよねー。」

とか先生、適当なこと言っ学生を追い出していました。



4.岬町大学に人がいない
学生は日に日に減っていき、学食も半分以上店が閉まってて困ります。年末年始、頑張って勉強しようっていっていた我が同級生、実際は全員実家に帰っちゃいます(家が遠いアメリカ人とモーリシャス人を除く)。男ができると崩壊する女子の友情のようです。で、どうしようか、一人で働くのも悔しいんでなんか考えます。

5.南アランド安ふたたび
一年前に来たとき、1ランド9.5円+くらいだったのが、8月ごとに8.5円(これは中国の景気失速+資源価格の下落)に、そして先週に8円くらいになりました。なので、一年で2割くらいのランド安。インフレを超すスピードで下落してるんで外国人にはありがたい状態です。どうも、Z大統領が無名の人を金融相に起用したのが原因らしい。「お友達内閣」ってこういう状態なんだろうね。
で、南ア発の航空券も安くなってて、2月の岬町-東京往復がカタールで8万で出てた。ちょっと悩んだけど、日本冬で寒いし帰ると買い物とか飲み会とかで、チケットの倍ぐらい金使うからやめました。

カラフルなお菓子・魚の頭・忘年会

2015-12-14

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先日誕生日だったのですが、調査帰りで疲れていて寝てました。 で、その次の日に「祝ってよー!」と同級生にメールを送ったんだけど、

「無理」
「いや、ほんとごめん、無理」

と、さみしく過ごしました。
その代わりと言っては何だけど、とある平日に学校で祝ってもらいました、南アのケーキで。
写真を撮るのを忘れたけど、こっちのケーキはすごいです。「アナと雪の女王」みたいな色をしたカップケーキとか。

 関係ないけど、最近心に残ったお菓子のひとつ

 で、次の週末にみんなで海に行きました。


ダメな例

 スタンド・バイ・ミーごっこができます

海沿いに シンガポール風のプール

おなじみフィッシュ・アンド・チップス屋で昼飯。この日のスペシャルはスヌーク(バラクーダ?カマスでいいの?)の頭、20ランド(=170円)だったんで挑戦。

 頭が1.5個分でかなりのビジュアルインパクト

肉極わずか衣ばっかりで気持ち悪くなったんで、友達にあげました。同級生らは魚の頭を食べるのをキモイと思っているらしく、相当引いてました。
「目の周りとか、おいしいじゃん」っていったら「ひーっ!」みたいな。嫌われたくないので、目をほじくって食べるのはやめました。

今週で学校は機能しなくなるらしく、忘年会が3回ありました。忘年会って日本だけかと思ってたらそうじゃなかった。修士コースの親元の鳥研究所の忘年会はロンデブレー?みたいな名前の湿地でバーベキュー↓


 
きれいなところです

トイレの前にカバの糞、夜トイレに行くのがリアルに怖い。

研究室の忘年会はライブハウス?でブルースだかフォークだかのライブ鑑賞。まちやぐゎーを改装した面白い建物でした。で、失礼な感想ですが、やっぱりプロは演奏がうまかったです。

ブログの間隔があいていたら何週目か数えるのが面倒くさくなったので、タイトルは適当につけることにします。

 
便器のふたに学校の名前。盗まれることあるのかな?

現地調査に行ってきた

2015-12-06

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現地調査いってきました。北ケープ州はボツワナ国境近くにある施設保護区へと。予定では指導教官も同行する予定だったんだけど、諸事情で直前に先生はキャンセル。リサーチ・アシスタントのSさんとの2人での調査となりました。
国内だけど1000kmくらい離れているのでドライブも2日がかり。まずは岬町から北へシーダーバーグをとおってアピントンを目指します。

 
クライマーのSさん、いい岩がないか脇見運転しまくり

シーダーバーグ(Cederberg:杉の山)を越えると、乾燥した人がほとんど住んでいなそうな景色にかわります。

こういうの琺瑯の皿の飾りつけを何か所かで見たけど、なんなんだろう?

アピントンの近くには巨大な光る塔があります。

反射鏡を使うタイプの太陽光発電。UFOチックでかなり異様。

1日目はアピントン泊。夜に管理人がいなくなる超適当な激安ゲストハウスに泊まって2日目の昼に保護区へと。ちなみに保護区に泊まるお客さんはセレブなので岬町かヨハネスブルクの空港からセスナに乗ってやってくるそうです。

この辺はカラハリの乾燥地で赤茶けた大地です。例年なら11月には雨が降って緑がまぶしい草地になっているらしいんだけど、今年はエルニーニョ南下で乾燥してるんで赤茶けまくってます。今年に入って18ミリしか降ってないそう(平均年間雨量は300ミリくらい)。

砂丘が連なる絶景です。が、とにかく暑い。

世界の中心で愛をさけぶみたいな絶景です。が、暑いです。

聞いた話によると、この辺は暑いんでドイツ車の暑さ耐久試験?の試験地になっているらしいです。アピントンの北を走っていると、ものすごいスピードでテスト走行中の車が追い越していくことがあるんだとか。
  
一週間保護区を回って簡単な植生調査的なことをやってきました。
帰ってきてデータを打ち込んでたら、数字の記録ミスが多い(162を126とか)。きっと暑さでぼーっとしてたんだはず。

さて、この保護区は乾燥地とは思えないほど高密度に動物がいます。

でかいヤスデ

ローン

キリン


まだ子ども

触覚とれたけど、かっこいい虫:ゴミムシダマシの仲間?(Hさん)

SDカードを見たら動物あんまりとっていなかったみたいで、写真少ないです。GemsbokとSpringbokは大量にいました。

調査終わって帰りにアピントンで農業試験場の人と会って彼らの調査を見せてもらいました。ドローンを使って草地の状態を診断しているんだけど、ドローンすごいです。解像度20㎝、低木一本一本までわかる精度でいろいろできそうで面白い。まだ値段が高いけど、後2~3年したらみんな使うようになるんだろうなという可能性を感じました。

で、帰りは夜行バスで岬町に帰ってきておしまい。