学校の2週間目のまとめ -Big Picture

2015-01-30

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第2週目のテーマは”Big picture”。
人口増・疫病・貧困・人と物の移動などの問題と生物多様性について考えるという内容。

講義は

・宿題:論文を5本ぐらい読んでくる。PDFが配られる。
・講義:先生または誰かが2時間くらい話をする。
・議論:宿題の論文のうち3本くらいについて議論
・講義:南部アフリカの簡単なケーススタディ
・質疑応答

という順番で進みます。
「人口問題と農業」について調べる機会が多かったんですが、複数の論文を読んだり、ほかの諸問題と比較することで、いくつもの問題が関係しあっていることやどんどん複雑になっていく社会では物事を予測するのが難しくなることが体感的にわかるように誘導されていきました。

とはいえ、抽象的な内容なので英語には苦労した1週間でした。
まるで哲学の教科書を読んでいるよう。困って日本語で検索しても、例えば「resilience」「planetary boundary」などしっかりと説明されているページがなかったり、少なかったりするものも多くって困りました。

最初はちんぷんかんぷんでしたが、何回も現れるメッセージがあり、徐々に自分のいる場所がわかってきました。正直なんでこの内容?と最初に思ったんですが、実際やってみると勉強になって身になる一週間でした。

また、この週の意味は

・学生同士が知り合うこと・議論しあうことに慣れる
・短い時間で論文を読んでまとめて、時には発表する練習
というのが含まれていたっぽいです。

徐々に勉強っぽくなってきましたが、気がついたこととしてはノート取りがへたくそになっているということ。もう久しく授業のノートをとっていなかったので、見出しの付けかたがめちゃくちゃ。日本語と英語のちゃんぽんで後で見返しても・・・あれ?みたいな。要改善です。

来週の前半は科学哲学。日本語でもあれなんですが、英語だとなおさらだと思います。

テーブルマウンテンを借景にして講堂が建てられている。
なかなか荘厳な雰囲気。

学生部屋。一人ひとりにPCのあるブースが与えられる。
授業はここで行われます。

学校の1週間目のまとめ

2015-01-25

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岬町大学での学生生活が始まって一週間。今週はオリエンテーションで勉強はほとんどなしです。



初日の月曜日、図書館に集合して顔合わせ。どんな人が来るのかビクビクしながらでしたが、普通の人たちでした。今年の学生は全体で13人だけど、2人はビザの都合がつかなくて遅れて参加になるそうです。およそ半分が南ア人、南部アフリカから3人、インドとアメリカ、イギリスから1人ずつという構成でした。
集合場所の図書館はなかなかすごくて、重厚な雰囲気(昔の紳士クラブ?を思い起こさせるものらしい)。蔵書も充実していて、日本鳥学会誌(和文誌)とか山階鳥類研究所の報告が置いてあります。読む人はいるんでしょうか?



自己紹介の後は「ティー・パーティー」。楽しみにしていましたが、まったくもって気取らない、ビスケットをつまみながらマグカップに入れた紅茶を飲む雑談タイムでした。
あとは書類の提出やら学生証の交付やらがあってこの日はおしまい。

2日目はコンピュータの確認、図書館の使い方やキャンパス・ツアーなど。

3・4日目は車で一時間ほどの郊外へのお泊り。初めて岬町の外へでるので楽しみにしていました。行ったのはBlains kloofという渓谷?でここにはRed fin minoowやCape Kurper(綴りが違うかも)という固有種の魚が生息しているとのことです。環境はフィンボスという乾燥地に適応した低木や草本が生えているところで、岩肌と草の景色がカルスト台地みたいな感じ。
夕方に散策して鳥見たり、川で魚をみて話を聞いたり(ブラックバスが入ってきて大変らしい)というのはありましたが、基本的に親睦を深めるためのお泊りだったみたいです。
この小旅行ではそれぞれの性格とか興味の方向がわかって面白かったです。よくしゃべる若い人、気だるい女の子、そしてあまりしゃべらないで鳥ばっかり見てる男子とか。




5日目はプレゼンテーションの練習(5分のスライドで批評しあう)、地球環境問題に関する短い講義、前年の学生の発表会がありました。
前年の学生発表会では「大変です。」「テーマは早めに選びましょう。」というアドバイスが繰り返しあったので、大変なコースみたいです。去年も同程度(13人くらい?)の人数がいたと思うのですが、この日発表したのは10人だったので3人はどこへ…。

週末は宿題(農業と生物多様性について5本の論文を読んで15分のスライドを作る)が出たのと、変なものを食って体調を崩してしまったので、宿でゆっくりしています。

机山に登った

2015-01-24

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この街の象徴、机山に登ってきました。
上が平らで周りが崖になっていて、まさにテーブル。標高は1000mちょっととそれほど高くないんですが、スケール感はかなりあります。

登るルートは無数にあるらしいんだけど、今回は南のコンスタンシアから登り、ケーブルカー乗り場の近くの谷に下るルートを泊まっている宿のツアーで行きました。一人300R=3000円。
朝7時20分ごろ出発。登山口までは車で20分ほどかかりました。登山口に行く途中にも本格的な自転車に乗っている人やジョギングをしている人がたくさんいて健康的な雰囲気。登山口の駐車場にもたくさんの車が止まっていました。

最初の40分くらいはつづら折りの急な登りが続きます。よりなだらかな車も通れそうな道もあったけど、わがグループはガンガン急登を攻めます。トレイル・ランの人も多かったしや大型犬を連れた人もいて、西洋の休日という感じ。ここでの治安が悪いオーラはゼロです。写真とったり草花を愛でたりしたら置いて行かれて、追いつこうとすると息が切れるので諦めます。40分を過ぎたころになるとテーブルの上の方に出たようで登りはひと段落。なだらかなアップダウンを繰り返して最高地点までは2時程度歩きました。最初聞いたときは「3.5時間くらいかな」とガイドが言っていましたが、我がグループは2.5時間で登頂。山歩きに慣れている私でも「速くね?」と思うペース、これは急ぎすぎです。




と文句をいいつつも、せっかくなので草花を見ながら登ったわけですが、かなりのわからなさ。葉が針状になっていたり、小さくなっていたりする、―ローズマリーとかオレガノみたいな感じの見た目の種が多いんですが、これがわからない。もっと勉強しないと楽しめません。
わからない。

ランでしょう。デイジー?だとか。
 
これはEricaの仲間のなにか。

 これだけはわかった。モウセンゴケの仲間。

マツバボタンの仲間かとおもったら、ハママツナ科らしい。

上からの眺めは素晴らしく、切り立った崖のすぐ先に街と海の景色が広がります。崖には柵も何もないので、結構怖いところも。



簡単なご飯の後は、ケーブルカー乗り場の近くから一気に下ります。下りは1.5時間という話でしたが、我がグループは40分。グループの中で私が一番遅かった(というか、ほかの4人は走って下りてた)のにこのタイム。下りの道はかなりの急傾斜、しかも石で段になっているので雨が降ると石がツルツルしそう、日本の観光地ではNGの安全性。

というわけで、頂上でゆっくりしていた割には1時半には街についていました。急ぎ足だったけど、天気も良かったし満足でした。
ケーブルカーでの登山(?)は誰でもOK。ケーブルカー乗り場の近くはしっかり整備されているし、普通の人がたくさんいて立山の室堂状態。ケーブルカーを使わないで登山する場合はなめない方がいいと思います。

家探しはつづくよ

2015-01-22

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家探しがライフワークになるんじゃないかというこのごろですが、進捗状況を報告しましょうか。ま、進捗なしなんですが。

まずは、入れるかもという話のあった物件はやはり×。しかも、その大家さんが持っているといっていた2月の頭にあくという部屋もないことが判明。
「ダブル・チェックしたけどなかったわ!」とポップな返事をいただきました。

えーと思って、また探してメールを送ったり電話したり(計3件)で、反応があった1件の見学に行ってきました。イギリス風のかわいらしい水色の家で見た目はOK。白人のおばあちゃんとの2人暮らしになるとのこと。おばあちゃんの歴史のありそうな調度品に囲まれた家はなかなかよさそうで、まあ面白いしいいかなーとも思ったんだけど、なんか変。

おばあちゃんが元ヒッピー(?)じゃないかという雰囲気があって、話すことも
「家は食べ物も洗剤もオーガニックなの。(いいと思います)」
のような。
で、おばあちゃん自慢というズッキーニなんかがある庭を見せてくれてよかったんですが、
「こっちもあるわ・・・」の先には草が。
でも住んじゃおうかなとも思ったんですが、面倒になったら困るからこの家はやめました。
振り返ってみたら、2時間ほど住んじゃおうかなと思った自分の精神状態がまずいですね。

で、昨日学校にいったら、同じく家探し中のM国からの留学生が、寮の部屋を取れたというじゃないですか。窓口にいったら、その場で出てきたと。そんな・・・と思って窓口に行ってみたら、
「あなたはだめ。」
「キャンセル待ちリストに載せて」
「いいわ」
ということに。というより、いまさらキャンセル待ちリストって何?
入寮者の選択は裏道がありそうな感じです。

ということで、今の手持ちのカードですが同級生の知り合いが部屋を持ってるということなので、そこにかけてみます。いい加減落ち着きたいので、よっぽどじゃなければ(でもって相手に気に入ってもらえたら)決めたいです。

家を探そう

2015-01-18

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住む家を探す。そんなに難しいことではないんですが、精神的に疲れます。

こちらの家さがしの方法は、

1.家主を紹介してもらう・インターネット(主にgumtree.co.za)で探す
2.連絡を取って家を見学する(viewingという)。人が住んでいることもあるけど、「この辺はどうですか?」「電気代は含まれていますか?」など見て話を聞く
3.気に入ったら決定

という順番らしい。

どの地域に住めばいいのか?というのが難問。
街によって雰囲気が驚くほど違うのと、車がないので生活や通学に不便なところには住めないという制約があるし、土地勘がないので、学校の人やゲストハウスの人に聞いてから探しはじめることになりました。

これまでの戦績は、3敗1分け。

家主を紹介してもらったので電話したら「わかった、すぐに調べてかけ返すよ!」といって連絡がこないのが2件。

家主を紹介してもらって家の見学もしたけど、「ここは埋まっちゃうかも。月曜日にはっきりするから電話します。」が1件。
これは学生や若者用の家で家具・家電全部付き、無線LAN完備、キッチンやトイレ、シャワーが共同のシェア・ハウスで部屋当たりいくらで借りるもの。
古い家で気に入ったので住んでみたいです。また、この大家さんは2月1日に空く別の物件をもっているそうなので、最悪そこに入れそうです。

もう一軒はインターネットで見つけて見学をしたけど断ったもの。
高級住宅地の離れで母屋には白人の老夫婦が住んでいて、おそらく昔はメイドが住んでいだろう部屋を貸しだしていました。
家具・家電付き、安全そうな界隈だったのだけど、誰も歩いていない(金持ちは車に乗るから)高級住宅地をバス停まで2㎞歩いて通学するのが怖くってやめました。

探し始めて2.5日。がんばりました。
今のゲストハウスを月末まで延泊する予約を入れたので、当面は大丈夫なのだけど、観光する気になれません。月曜から学校始まっちゃうしね。
と、言いながらもあんまり暗くなってもいけないなーと思って、明日はテーブルマウンテンへのトレッキング・ツアーに行ってみます。

ゲストハウスの界隈。
すぐ近くに山が迫ります。路駐しても車壊されないなくらいには安全みたいです。

着きました

2015-01-15

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はるばる来たぜ大陸の果て。羽田を出てからほぼ24時間、この遥々感は半端ないです。



今回は評判のいいシンガポール航空で来たのですが、どんなところがいいかというのを考えながら→最後はもう眠くてぼーっとしながら到着。

シンガポール航空のいいと思ったところをまとめてみると;
  1. ご飯:はずれなし。羽田→シンガポールはビーフ・ストロガノフを選択。ちょっとしょっぱかったけどガスト並みにおいしい。付け合わせのラタトゥイユだっておいしい。シンガポール→ヨハネスブルクの1食目は寝てたのでパス。2食目の卵麺の中華風海鮮焼きそばもおいしい。具のえびも白身魚の揚げたのもおいしい。ヨハネスブルク→ケープタウンのフォッカッチャのハム・チーズサンドもおいしい。前にアメリカン航空で食べた適当なハムチーズサンドとは雲泥の差。パンにはハーブも練りこんであるし、手間(お金?)がかかっているんだろうね。
  2. CAの衣装:あれで動けるの?働けるの?っていうくびれ強調+スリットの衣装。
  3. おしぼり:出発直後と到着前に配られる。紙だったり、超薄いガーゼ状の布だったりするとこがあるけど、ちゃんとしたお手拭き。6回もおしぼり配られたから、お絞りについていたフレーバーをまとって入国したはず。
ということで、よかったです。
でも遠かった。シートの背についているテレビは旧型でスーファミ並画素の粗さだったけど、目が疲れるからそんなに見なかった。





空港は近代的でガラス張りの作り。旧石垣空港よりずっとイケてました。入国審査は適当にスルー、税関は鞄全開けで時間食いましたが、ゲストハウスの送迎をお願いしていたので問題なく街へとたどり着きました。

空港から街は近く、ドライバーは15分くらいと言っていたけど、そんなにかからなかったかもしれない。途中タウンシップと呼ばれるらしいスラム的な地域の間をとおってすすみ、テーブルマウンテンやらライオンズヘッドやらが間近に迫ってきたら到着。

荷物を預けてメールを打ってぼーっとして部屋の準備ができたらシャワー浴びて、ぼーっとして昼飯食いに行って携帯にシム入れてぼーっとしてビール飲んで今日は終了です。
気温差にやられて暑いからしんどかったのだけど、時差ボケにならないようになんとか起きてがんばりました。

ゲストハウスのあるobservatoryという地域は落ち着いた住宅街のようで、危険な雰囲気はあまり感じない。路肩に外車がポンと停まっているし、夜まで開けているらしいテラス席のあるカフェやレストランもあるし。ただ、ほとんどの家にセキュリティ・アラームがあるようだし有刺鉄線で囲まれていたりするので夜になるとちがうかもしれないけど、ルサカでいうならばカブロンガくらいという印象。

ただ、外でデジカメ出していいのかわからないんで画像はもうちょっとまってください。

家々の小さな庭にはプルメリアが咲いていて、ギンネムっぽいのとか、ハイビスカス・ブーゲン・キョウチクトウ・ウチワサボテンとか植わっていて、ケープなのに適当に熱帯の園芸植物が植わってんだなー、いいの?と。もちろん、知らない樹もあるけど。

この落ち着いた雰囲気と今の時期ならば8時過ぎまで明るいということに、とりあえずはホッとしています。