花見3

2016-09-28

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最初のうちは反対運動をネットを通して追っかけていましたが、我が家のネットが遅く不安定なのと、それとは別にもういいかな?と思ってきたので、花見にも行きます。

とある日は、先月も行った去年火事にあった南の方の山に電車で。

 
最近新車が増えてきて、祈祷師の広告が見られなくて残念。

 花がたくさん咲いていてきれいでした。



 これ、みたかったんだよ↓

Liparia splendens 思ってたより小さかったのと、花が咲いて気づいてみたらあちこちで発見。

我が家から自転車でちょっと行ったところにある競馬場。
コースの内側が都市化が進む岬町の中で残された貴重な原野になっている、という話を聞いたのが先月。この間競馬場の自然友の会の植物観察会があったので参加。
競馬場っていうのも、言われてみればイギリス風。

観客席は小さかった。

 花畑。

我が家の近くの原野でも見られる種が多いんですが、原野が比較的平坦なのに対して競馬場は起伏があって小さな池のような湿地があったりするのが面白い。ああ、昔はこうだったんだねーって。

いっぱい咲いていた Wachendorfia なんとか。

これ、以前図鑑で探そうとしたときなかなか見つからなかったんだけど、ハエモドルム科っていう聞いたことのない科に属してるんだね。

名前聞いたけど忘れたレアなアスパラガス

 やっぱり白髪で上品そうな白人参加者が多い、というかほとんど。
ラブリーとか連発でブリティッシュな感じでした。

最近うれしかったこと。中国スーパーにいったらいろんな種類の出前一丁が棚にならんでいたこと。
あっても豚骨味とシーフード味の2種で、ないときも多いんだけどこの日は6種。


注目は「五香牛肉味」。五香粉(八角とかシナモンの入った中華風スパイスミックス)風味とおもうのですが、英訳は「Artificial beef flavor(人工的な牛肉味)」 。どうしてこんなに正直なのでしょうか?

写真には5種しかありませんが、どうも帰り道の途中で豚骨味を落っことしてきたみたいです。自転車乗ってたら途中でラーメンの入っていたビニール袋の底が突然抜けたんで、その時でしょう。

南アフリカの2016学生デモを時系列にまとめる

2016-09-24

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先週の木曜日から始まった岬町大学の学校封鎖ですが、本日(9/23)現在終わるめどはたっていません。いったい何が起こっているのか、岬町大学を中心として時系列にまとめてみます。

 ・8/28(日)
国の高等教育委員会 (Council for Higher Education)が来年度8%の学費値上げ(インフレ率+2%)を勧告したことを受けて、岬町大学の学長がコメント発表。学生の世帯年収に基準を設け、基準未満の世帯は学費据え置き、それ以上の世帯からは8%以上の値上げをする試案を述べる。

・9/6(火)
岬町大学の学長が、学費に関する公聴会で活動家学生に囲まれる。

・ 9/15(木)
岬町大学で反対派の学生とスタッフが授業妨害、図書館の勉強スペースで騒ぐなどし、午後の授業と図書館閉鎖が決定。学生の主な要求は昨年2月の暴動時に学校の3人の放校処分撤回。反対派は裁判ではなくTRC(真実と和解委員会)の設置とそれに対する48時間以内の回答を要求。

このときはデモ参加者はパッと見た感じそれほど多くなかった。「またやってるねー」、「3人のために学校休みは・・・」という会話を研究室の学生としたのを覚えている。なので、この後長引くとは全く考えていなかった。学校の広報でも「A group of about 200 protesters – including University of Cape Town (UCT) workers and students, and students from other universities」という記述。

・ 9/16(金)
朝に反対派が学校に至る道路にバリケードを設けたため、通学・通勤が困難に。通学バスは迂回とのことだったが、実際に迂回していたか、運休していたかは不明。昼に午後の授業中止が決定。午後に反対派の大規模集会(数百人)。 このとき大学は月曜日は学校を開けますと言っていた。


・ 9/18(日)夜
大学が 「非常に難しい決断だが、月曜日は休講」にすると発表。

・ 9/19(月)
大学職員は出勤することとの連絡だったが、休んでいる人も多かった。たぶん半分以上?午前中も小規模なデモを学内で目撃。
11時ごろ、文部大臣が来年の国立大学授業料について記者会見。来年度授業料の最大8%値上げを発表。その後、学生デモが全国で発生。

 岬町大学では午後に学生集会があり、大学への要望を決議。スタッフの賃上げ、3人の学生に対する放校処分の撤回、セクハラのない環境、自由で脱植民地化された(Decolonial)教育などの要望を決議。

・ 9/20(火)
朝に反対派が学校の北側の道路にバリケードを設けたため、通学・通勤が困難に。学校は授業をやります宣言していたが、授業妨害などもあり、結局昼前に授業中止の発表。確か、この日学長と反対派学生との話し合いが予定されていたが、不成立に終わる。夜に水曜日も休みとの発表。

・ 9/21(水)
全国的に学生でもが激化。デモの争点は授業料にシフト。特にヨハネスブルクのWits大学(岬町大学と並ぶ名門で京大と東大みたいな感じ。通称ヴィッツだけど、正式名称は長い。)とピーターマリッツバーグのUKZNで激化。ヴィッツでは警察はゴム弾がスタングレネードを使用。映像で見る限り、学生運動というより暴動鎮圧。University of Zululandでは物置が燃やされる。岬町大学は引き続き日曜までの閉鎖を決定。

 ・ 9/22(木)
前日夜に岬町大学の学長が、すべての学生・教職員・その他スタッフに対し、政府の高等教育に対する支出を増やすように嘆願する国会へのデモを呼びかけ。午後にデモは行われる。しかし、岬町大学の反対派学生の中心的なグループは参加せず。その理由はこちらに記載

・ 9/23(金)
岬町大学では大きな混乱なし。学長は貧困世帯における学費問題の中長期的な解決な必要性を提言。世帯所得に応じて学費完全補助と返済が必要なローンを使い分けることを提案。

夕方に学部のウェブアンケート 。対象はすべての学生と教員で内容は「授業の早期再開を望むか?」「学校構内に重装備のセキュリティを入れた方がいいと思うか?」「授業を守るためにに重装備のセキュリティを入れた方がいいと思うか?」などの内容。

国内では混乱が続く。中でもヴィッツとポートエリザベスのNNMUでは対立が続く。

花見2・学校再び封鎖

2016-09-20

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我が家の近所の原野にも春がやってきました。
キクの仲間数種が咲き誇っています。

 ほら、全部黄色。


 よく見るとランもあったりするんだけど、咲いている種はそんなに多くなくってそれほど面白くないです。でも、散歩に行ける距離に一面のお花畑ができるなんて贅沢なことです。

さてさて、反対派がまたまたやってきました。
今回の焦点は今年の初めに学校の車とか燃やした学生3人の処分(全部で5人だけど、2人は既に判決が出ている、控訴してるけど)を取り消すようにっていうのが目的のようです。それにくっつけて、学費無料化とかアフリカ中心主義のカリキュラム導入、そしてなぜか清掃スタッフ等の賃金アップ。

 木曜日の集会を遠巻きに眺める

去年と違って、大学側も随分慣れたというのが印象。広報も密だし(一日に何回も大学の声明を発表)「ここはできますが、これは無理です。 」ということが示されています。金曜日に反対派がスクールバスの停留所の前を占拠して学校封鎖に追い込もうとしましたが、速やかに代替ルートに変更。

でも結局、金曜日の午後には学校封鎖。 反対派が授業中の部屋に入って大声で歌う→もう授業無理です。みたいなパターンで、学校終了。

そして週明けの今日ですが、大学側が

「学生運動が激しそうなんで、やむを得ず月曜日は授業・テストは休みにします。」宣言。でも、
「スタッフは普段通り出勤してください。」

ってことなんで、出勤。

とりあえず、午後適当に切り上げて帰ります。
というのも、こんな状況じゃ集中できないし(ツイッターばっかりチェック)、なんか起きたら困るし。
といいつつ、午後にあった反対派の集会を一瞬見学 。

歌ってた

歌はかなり上手で迫力があったけど、途中に覗いただけだったのでどうして歌っているのかわからず、また英語ではなかったので何を歌っていたのかもわかりませんでした。
皆が知っているようだったので、アパルトヘイト時代の抵抗の歌なのかな?と思いましたが、どうなんだろうか。

私はこの学生運動を冷ややかな目で見ています。
だって、学校行ってモザンビークの森林伐採調べたいし、研究室の車燃やされたの忘れてないし。

それは別にしても;
まず、学費無料化は南アの経済を考えると難しい。また、岬町大学を卒業すれば南ア社会の勝ち組になれるオッズがぐっと上がるという個人の得のために、社会がお金を出すというのは納得できません。潰れそうな南アフリカ航空(政府口出しまくり・社長変わりまくりで経営難)の救済に数十億ランド(数百億円)使うなら奨学金充実させろという意見があるけど、それはそれ、これはこれ。
まあ、俺は税金あんまり払ってないから、何とも言えないんだけどね。

もう一つは、センセーショナルな行動や言葉を選んでいることが好きではないこと。
よそ者の目から見ても、問題の根は深くて複雑なのに、キャッチーで過激な言動を繰り返して敵と味方に分けるやり方には賛成できません。

ところで、反対派の提唱する「社会的な公正(Social justice)」とか「西欧的ではなくアフリカ的価値観に根差した学問」という観点からすると、生物学ってどういう扱いになるんだろう?
よくわからないってことは、これも生物学・学者と社会との接点が足りてないってことの現れなのかな。こういうのって文化大革命的?よく知らないけど。

さて、明日は学校開くでしょうか?

花見・臆病になる

2016-09-14

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お仕事はやっぱり進んでいません。
で、困ったなーということで工学部の先生にプランBについて質問に行ったんですけど、プランBにとどまらずプランEくらいまで提示してくださって、とてもありがたいんですが疑問が拡散するというのか作業量が増えるというのか、先生というのは南アでも変わりません。

さて、春です。もう短パンでも平気なくらい暖かくって、毎日安眠。
岬町の春といえば花。岬町から北に4~5時間行ったあたりは花畑で有名で、調査に行く人がいたからついていきたかったんだけど、仕事不調のため断念。無念を晴らすべき、近場で花を見ることにします。

岬町をちょっと出ると道端にも花畑
 
菜の花畑。千葉育ちとしては見逃せない。

時期の間は一般開放している農場があるんで、見学


これ、見たかったやつ! Drosera cistiflora

図鑑には分布域も広くって普通にみられるって書いてあるんだけど、初めてです。
花の色はピンクもありました。

でかいから見ごたえがある。

気を抜くとアリだらけになる我が家に導入したいです。
さて、途中で気づいたんですが、去年もここにきた

Babiana rubrocyanea

帰って写真を見返すと同じような種の写真をとっていました。
さて、ちょっと先にはスローフードを売りにしている?街があるんで見学します。
元々は酪農が盛んだったようですが、近年は地ビール、個性的なワイン、それに農場宿泊というような、岬町市民が週末遊びにこれるような農業を活かした観光に力を入れています。

が、非常に小さい町ですぐに見学終了。
とりあえず、地ビール。 はやっていて、お客さんでかなり混んでいました。
  
 
予想外のモノトーン・スタイリッシュ系だった。

 他でも花を見ています。

花粉いっぱい付きそうな虫。

球根系がきれいなんだけど、縦の写真になって載せづらい。

さて、別の日は学校裏の悪魔の山に登ります。

山火事跡は前回と特に変わりなし。
 
キノボリトカゲみたいに腕立て伏せもしてた。

 何か間違ってバラみたいになったOxalis purprea

 見てのとおりマツムシソウの仲間 Scabiosa なんとか。

このマメコガネみたいのがいっぱいいて、すごい状態のやつもいた↓

たまんないんだろうね。

南アに何種もある野生のグラジオラスの中でも、これはとてもきれいな方だと思う。

 Gladiolus carneus

 このEricaは盗蜜が多かった。

頂上近くから、年末登ったとき断念したナイフ・エッジを見下ろす。

 こうやって見ると、案外行けそう。

といいつつも、年々臆病っぷりに拍車がかかっている気がします。
十数年前は高いところで怖いと思ったことなんてほとんどなかったけど、最近は無理。

先日、大学の器械体操部の練習を体験させてもらう機会があったんですが、かなりの恐怖でした。平行棒の上で倒立的な動きとか、棒が2メートルくらいの高さにあって、下が見えて怖い。
バク宙の練習も

「思い切って飛んで。飛んでもらったら、補助で何とかするから。」

っていってくれるんですが、ね、怖い。
こういうのは思いっきりやらないと危ないし、そうしないとできないのは知っているんだけどね、怖いんだよ。

ということで思い出すのは、どっかで読んだ雑誌の人生相談でYOUが提唱していた説。

「男は35歳過ぎるとしゅんとなる。」

YOU、多分正しい。