モザンビークの南~南ア北東部は固有の植物が多いちょっと変わった地域らしい。
そもそも東・南部アフリカは全体に標高が高くて比較的乾燥してるんだけど、インド洋沿いは低地で高温多湿。そこだけにベルト状に熱帯林的なのが分布しています。で、地球の気候が変わるにつれて種が北に行ったり南に行ったりして、島みたいにレアな種のがまとまっていたりするっていうことみたいです。
で、そんなインド洋沿いの低地の中でも、モ国南部~南アのは土が砂地っていうのが特徴的。南北に数キロ間隔で砂丘(?)が縞模様を作っていて、地形のでこぼこにあわせて植生も違っているし、海との位置関係によって淡水・汽水・海水の潟湖が並んでいます。
凹には湿地と草地。川か田んぼか、牛がいるか。
湿地も面白そうだったけど今回は探索する時間なし。
凸の台地の上には細い木が超高密度で育っている不思議な植生。
凸凹の間になる斜面の上側は見事な森
連れて行ってくれた同級生は主に凸の謎の植生に生育するレア種を調べているので、ひたすら植物を探します。探し方は車で低速で走りながら見つけて、GPS記録。ドライブ・スルー。
「えー?そんなんで大丈夫?絶対見落とすじゃん。」
と聞いたんですが、調査範囲が南北数十キロとかなので、ドライブスルーしないと間に合わないらしいです。
で、このあたりですが、近年木がバシバシ伐られています。伐った木は木炭にされて、都会に売られていきます。
ここは伐採中だった
伐られそうな木に着いていたラン たぶんAnsellia africana
ここでの木炭流通と森林伐採、かなり複雑。現時点でもわかんないことがいっぱいで、この地域で調べた方がいっぱいあるのだけれど、とりあえず、いつどこでどのくらい伐採されているのか調べてみようっていうのに使うデータ取りが今回の私の仕事。
モ国滞在中にたまたま流れてたPV。モ国の市場の雰囲気も味わえて楽しい。が、途中で同級生と顔を見合わせて失笑↓
水は蛇口から出てくるわけじゃないんです、うなぎはうなぎ屋から出てくるわけじゃないんです、っていうのと一緒。あたりまえだけど、PVに写っているのは木炭の需要のごくごく一部。そして木炭を生活に必要としているたちがいっぱいいる。
さて、今年はずっと晴れだったらしいんですが、我々が現場に着いた次の日突然雨が降り出して、虫が湧いてきました。
きれいなカミキリムシ?
でかい糞虫。
スゲーって思って手に載せたけど、冷静に見ると牛糞載せているのとあんまり変わらないのかも。
つづく。
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