修論の調査地だったカラハリの某保護区の調査の手伝いの仕事が研究室にやってきました。先生が「行く?」って聞いてくれたので「行く行く!」っつって参戦。
前回は岬町から2日かけてドライブでしたが、今回は飛行機です。
この保護区はセレブ・サファリロッジなので、お客さんは岬町かヨハネスの空港から飛行機で移動するのが普通。飛行機といってもプライベートジェット?みたいな数人乗りのやつで、空港のターミナルからして違います。
待合室にあった雑誌の特集がポロ。
私はフェイスブックの社長と同じような服装をしていたので、場違い観満載。帰りの岬町空港ではBMWが飛行機の階段のすぐ横でお客さんを待ってて驚いた。
岬町がきれいに見えた
何をしてきたかというと、広大な保護区の長期植生モニタリングのためのデータ取り。
丘に登って
定点写真とトランセクト
去年の自分の調査のときはとにかく暑い、乾燥していて草はほぼ茶色、木も枝しかない、時間がない、としんどかったという印象が強いんだけど、今回は違います。
ちょうどいい気温、景色は緑色だったし、時間も余裕あり、そして見たかったカラハリのスペシャルの植物も見られて非常に満足。一緒にいったTさんはカラハリの植物・鳥・先史時代などすべてに詳しくて話も面白かった。
やせる植物 Hoodia gordonii
イボイボの実がつく Cucumis africanus
断面はキュウリ風。
現場で同行してくれたトラッカーのSさんが実を食ってたから、なめてみたら味もキュウリ風。が、後で図鑑をみたら「毒があり、食用には不適」って書いてあった。
さて、カラハリ・スペシャル1はこちら↓
ライオンゴロシ Harpagophytum procumbens ssp. procumbens
トゲはしっかりしていてかなり痛い。こういうカギづめによくも進化したと感心します。海洋博で見た気がするけど、カラハリの植物って覚えていませんでした。 ちなみに花は可愛いピンク色で形はゴマっぽい。
カラハリ・スペシャル2↓
スイカ原種 Citrullus lanatus
これはもう、どこから見てもスイカです。小さかったので食べず。
気持ちにも余裕があり、動物の写真だって撮っちゃいます。
シマウマ。たぶんマウンテン・ゼブラ。
ヌー たぶんオグロ・ヌー
イボイノシシ
さて、南アのこういう保護区には、たいてい調査用の宿舎があって学生や研究者が泊まっています。で、お願いしてOKなら、人の調査にもついていくことができます
木についている巨大な巣
巣の主 シャカイハタオリ
で、この巣にはシャカイハタオリ以外にもいろんな動物が居候していて、それらの種間関係をAさんが調査中。なかでも面白いのがこれ↓
ピグミー・ファルコン
ハヤブサの仲間で、ちっこいんだけど姿はハヤブサ。このピグミー・ファルコン、シャカイハタオリの巣に住んでおきながら、たまにヒナを食べちゃうらしい。一方で巣を襲いに来るヘビを退治しているんで、総合的な同居の損得はシャカイハタオリの+になっているんじゃないかっていうようなことを調べているそうです。
別の夜はこれを見に↓
センザンコウ
初めて野生のを見たけど、不思議な生き物だった。